暑熱期開放鶏舎における冷却水の飲水給与が肉用鶏の直腸温および血液の酸-塩基性状に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of cool drinking water on rectal temperature and blood acid-base status of two chicken breeds in a summer open-side house
- ショネツキ カイホウ ケイシャ ニ オケル レイキャクスイ ノ ノミミズ キュウヨ ガ ニクヨウ ケイ ノ チョクチョウオン オヨビ ケツエキ ノ サン-エンキ セイジョウ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
暑熱期開放鶏舎における肉用鶏の暑熱対策として,阿波尾鶏およびブロイラーに対する冷却水の飲水給与効果を検討した。試験1は,57日齢の阿波尾鶏の雌雄各172羽を,1室86羽ずつ雌雄別に割り当て,84日齢まで供試した。冷却水区は,チラー付きタンク(水槽)で冷却した水を給与した。常温水区は,プラスチック製タンクに貯水した常温水を給与した。気温および各区の水温は,データロガーで記録した。調査項目は,直腸温,血液pH,二酸化炭素分圧(pCO2),酸素分圧(pO2),重炭酸イオン濃度(HCO3 -)および熱死羽数とした。試験2は,36日齢のブロイラーの雌雄各160羽を,1室80羽(雌雄各40羽)ずつ割り当て,49日齢まで供試した。飲水の給与方法および調査項目は,試験1に準じた。試験1および試験2の平均気温は,それぞれ29.3℃および27.2℃であった。試験1の冷却水区および常温水区の水温は,それぞれ19.0℃および29.3℃であった。また,試験2の冷却水区および常温水区の水温は,15.8℃および26.4℃であった。冷却水区の直腸温は,両鶏種とも,常温水区と比較して有意に低かった。冷却水区の血液は,常温水区と比較して,阿波尾鶏が低pH,高pCO2・HCO3 -,ブロイラーが低pH,高pCO2であった。阿波尾鶏の熱死羽数は,冷却水区が0/172羽,常温水区が10/172羽であった。また,ブロイラーの熱死羽数は,冷却水区が1/160羽,常温水区が12/160羽であり,両鶏種とも冷却水区と常温水区での熱死羽数に有意差が認められた。以上の結果から,暑熱期開放鶏舎における冷却水の飲水給与は,肉用鶏の体温上昇および呼吸性アルカローシスを防ぎ,熱死の発生を低減することが示唆された。
収録刊行物
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- 日本家禽学会誌
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日本家禽学会誌 53 (1), 1-6, 2016-04
つくば : 日本家禽学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813740644864
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- NII論文ID
- 40020834175
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- NII書誌ID
- AN00186755
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- ISSN
- 00290254
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- NDL書誌ID
- 027320374
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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