低コスト造林技術に関する研究(2) : ヒノキコンテナ苗を活用した低コスト造林の可能性

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タイトル別名
  • Studies on the method for low-cost afforestation (II) : Possibility of low-cost afforestation using containerized seedlings of Japanese cypress
  • テイコスト ゾウリン ギジュツ ニ カンスル ケンキュウ(2)ヒノキコンテナ ナエ オ カツヨウ シタ テイコスト ゾウリン ノ カノウセイ

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抄録

本研究では、再造林初期の低コスト化が期待されているコンテナ苗の有効性を、本県の主要な植栽樹種であるヒノキを用いて検証した。その結果、コンテナ苗は、従来の普通苗と比べ、平均で8割程度の時間で植栽でき、労務コストの縮減に有効であった。植栽後の活着率は、普通苗と比べ同等以上と良好であったが、成長に関しては優位性が認められなかった。コスト試算の結果、コンテナ苗は植栽効率の向上により労務コストは低減するが、苗木価格が高く、現時点ではコンテナ苗2,000本/ha植栽で従来の普通苗3,000本/ha植栽と同等のコストとなることが分かった。コンテナ苗は植栽適期とされない時期に植栽した場合でも活着率が良好であることが実証され、通年活用が可能と考えられた。今後は、苗木価格の低減に向けた育苗技術の開発が求められる。

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