高浜虚子と「感じ」の時代

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書誌事項

タイトル別名
  • Kyoshi Takahama in the “Age of Impression”: Discourses on <i>Haiku</i> Poetry around the Thirty-Fourth Year of the Meiji Period
  • 高浜虚子と「感じ」の時代 : 明治三十四年前後の俳句言説試論
  • タカハマ キョシ ト 「 カンジ 」 ノ ジダイ : メイジ サンジュウヨネン ゼンゴ ノ ハイク ゲンセツ シロン
  • ――明治三十四年前後の俳句言説試論――

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抄録

<p>明治三十四年頃の俳壇では、論者の「感じ」に依拠した俳人評・句評が蔓延していた。本稿では、そうした俳句言説における高浜虚子の位相を考察する。先行研究が看過してきた「澤蟹の句」論争や俳談会では、句の解釈や評価をめぐる議論のなかで、俳人間の権力関係が構築されていた。そのなかで、「主観」に根差した虚子の「感じ」は、時に迂遠な解釈を要請してしまい、「わからない」句風として同時代的な批判を浴びることとなる。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (9), 11-21, 2016-09-10

    日本文学協会

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