書誌事項
- タイトル別名
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- <b>Endolymphatic Hydrops as a Clinical Condition in Traditional Oriental Medicine —Is an Endolymphatic Hydrops Condition the Same as </b><i><b>Suidoku</b></i><b>? Analysis of Endolymphatic Hydrops by Traditional Chinese Medicine in Patients Diagnosed by MRI and Research in the Literature Regarding </b><i><b>Suidoku </b></i><b>and Resulting V</b><b>ertigo—</b>
- 内リンパ水腫の東洋医学的病態について : 内リンパ水腫は水毒なのか,MRIで内リンパ水腫と診断された症例について中医学による弁証と水毒の眩暈の病態に関する文献的考察
- ナイ リンパ スイシュ ノ トウヨウ イガクテキ ビョウタイ ニ ツイテ : ナイ リンパ スイシュ ワ ミズ ドク ナ ノ カ,MRI デ ナイ リンパ スイシュ ト シンダン サレタ ショウレイ ニ ツイテ チュウイガク ニ ヨル ベンショウ ト ミズ ドク ノ ゲンウン ノ ビョウタイ ニ カンスル ブンケンテキ コウサツ
- <b>—内リンパ水腫は水毒なのか,MRI で内リンパ水腫と診断された症例について中医学による弁証と水毒の眩暈の病態に関する文献的考察—</b>
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抄録
<p>内リンパ水腫はメニエール病の指標であり,近年MRI によって診断できるようになった。東洋医学では内リンパ水腫を水毒の病態と考え利水剤が投与されることが多いが,内リンパ水腫が水毒の病態かどうかは実際の症例では検証されていない。今回MRIで内リンパ水腫と診断された11症例を中医学で弁証し,また,水毒および水毒の眩暈の病態を文献で検証した。自験例では,津液の病証7例,腎の病証8例,肝の病証5例であった。文献的には,『金匱要略』の痰飲咳嗽病・水気病篇の条文が水毒による眩暈の病態を表しているとされている。しかし,痰飲咳嗽病篇の眩暈の条文には蝸牛症状の記載がなく,蝸牛症状を伴うメニエール病とは異なる病態である可能性もある。自験例や文献の考察からは,内リンパ水腫は必ずしも水毒の病態とは限らず,腎や肝の病証も考慮し弁証する必要があると示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 67 (3), 251-256, 2016
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679887835008
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- NII論文ID
- 130005284897
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 027587436
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可