文学の「記憶装置」としての「家」

書誌事項

タイトル別名
  • Writers' Houses as an Archive of Literary Memories: Shiki-an and Sōseki-sanbō, the Forerunners of Literature Museums
  • 文学の「記憶装置」としての「家」 : 前文学館運動として見る子規庵と漱石山房
  • ブンガク ノ 「 キオク ソウチ 」 ト シテ ノ 「 イエ 」 : ゼンブン ガッカン ウンドウ ト シテ ミル シキアン ト ソウセキサン ボウ
  • ――前文学館運動として見る子規庵と漱石山房――

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抄録

<p>わが国の文学館の起源は、第二次世界大戦後の日本近代文学館開館に至る文学館運動とされるが、実際には戦前にも前文学館運動にあたる試みが散発的に発生していた。本稿ではそのなかで、正岡子規の「子規庵」と夏目漱石の「漱石山房」を、居宅などを資料保存・展示施設に利用した「転用系文学館」の先例として検討した。これらは明治の「近代文学」確立期の文学者顕彰運動や、国家の居宅保存に対する文化政策の整備などの諸文脈のなかで成立したものであった。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (11), 2-13, 2016-11-10

    日本文学協会

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