思春期早発症を契機に発見された卵巣若年性顆粒膜細胞腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Juvenile Granulosa Cell Tumor of the Ovary Detected Owing to Precocious Puberty
  • 症例報告 思春期早発症を契機に発見された卵巣若年性顆粒膜細胞腫の1例
  • ショウレイ ホウコク シシュンキ ソウ ハッショウ オ ケイキ ニ ハッケン サレタ ランソウ ジャクネンセイ カリュウマク サイボウ シュ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

<p>症例は7 歳女児.小学校入学頃より乳房発育を認めていた.その約半年後より不正性器出血が出現した.腹部超音波検査上,骨盤腔から臍上までを占める腫瘤を認めた.血液検査上,エストラジオール61.6 pg/ml と高値であり,MRI にて,腹腔内を占拠するT1WI で低信号,T2WI で高信号の充実部と歪な囊胞部が混在した14×10×7 cm 大の腫瘤性病変を認めた.術前診断としては,顆粒膜細胞腫もしくは未分化胚細胞腫として,右付属器切除術を施行した.術中所見は,対側付属器は正常所見であり,明らかな播種結節はなく腹水細胞診も陰性であり,FIGO 分類Stage Ia と診断した.病理結果は若年性顆粒膜細胞腫であった.追加の化学療法は不要と考え,現在外来で経過観察中である.若年性顆粒膜細胞腫は稀な疾患であり,今回は思春期早発症を契機に発見された.若干の文献的考察を加え報告する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ