当院における腹腔鏡下膀胱全摘除術60例の治療成績~中期の制癌効果と術式変更の効果について~

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タイトル別名
  • MID-TERM ONCOLOGICAL OUTCOME AND TECHNICAL MODIFICATIONS FOR LAPAROSCOPIC RADICAL CYSTECTOMY AT OUR INSTITUTION: 60 CASES ANALYSIS
  • トウ イン ニ オケル フククウキョウ カ ボウコウ ゼンテキジョジュツ 60レイ ノ チリョウ セイセキ : チュウキ ノ セイガン コウカ ト ジュツシキ ヘンコウ ノ コウカ ニ ツイテ

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抄録

<p> (目的) 局所浸潤性膀胱癌や悪性度の高い難治性膀胱癌に対する腹腔鏡下膀胱全摘除術(LRC)は本邦おいても標準治療となりつつあるが,中長期の制癌効果に関する報告は未だ不十分である.我々は以前にLRC初期30例の治療成績を合併症と短期の制癌効果に関して報告しているが,今回は更に30例の経験を加え,LRC 60例における中期制癌効果などの治療成績を検討した.また初期30例と今回追加した30例を比較し,術式変更の効果を検討した.</p><p> (対象と方法) 2005年3月より2015年9月までに当院で施行したLRC 60例を対象とし,手術成績,制癌効果を検討した.またLRCの術式変更の効果を初期30例と後期30例を比較して検討した.</p><p> (結果) LRC 60例において合併症を47%に認め,18%はClavien分類III以上の合併症であった.5年非再発生存率,癌特異的生存率,全生存率はそれぞれ56.2%,74.4%,63.6%であった.再発は19例(32%)に認め,遠隔転移のみの再発が12例,局所のみの再発が6例,遠隔転移と局所再発の両方が1例であった.術式変更の効果に関しては後期30例において出血量は減少し,術後早期に食事開始可能であった.</p><p> (結論) LRCは中期制癌効果に関しても開腹術と比較して遜色なく,安全に施行可能であると考えられた.</p>

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