水質環境基準達成率の評価に関する考察と評価法の提案

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  • An evaluation methodology of environmental quality standards for water pollution
  • スイシツ カンキョウ キジュン タッセイリツ ノ ヒョウカ ニ カンスル コウサツ ト ヒョウカホウ ノ テイアン

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抄録

<p>環境基本法に基づき,人の健康を保護し,生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準として環境基準が定められ,この環境基準の達成率で環境の状況や対策が通常は評価されている。河川など公共水域の生活環境項目は利用目的などにより類型別に基準値が定められているので,異なる基準を単純に達成で評価するのは必ずしも生活環境の改善となっていない。筆者は,河川の水質環境基準の生活環境項目であるBODを取り上げ,環境ファクターを導入することにより,厳しい(緩い)環境基準の達成により高い(低い)係数を与える加重達成率(Factored Achievement Rate)を提案し,見かけでない,環境の実情を反映した達成率を考えた。さらに達成している類型へ格上げして可能加重達成率(Possible Achievement Rate)を計算した。また,これに関連して,水域類型の分布から,環境の状況を示す環境指数(Environmental Index),すなわち現状の設定環境指数(Present Environmental Index)と格上げと格下げにより現実の水域類型に調整した調整環境指数(Adjusted Environmental Index)なども提示した。これらの達成率と環境指数を47都道府県について計算した結果,環境の状況を示す指標として利用できること,そして自治体が目標とすべく,環境の質と達成率の両方の向上を評価できることを示した。</p>

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