書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of Intermittent Lighting for Night-Break and the Light Quality on Floral Inhibition in Chrysanthemum
- アンキ チュウダン ニ オケル カンケツ ショウメイ ト ソノ コウシツ ガ キク ノ カガ ブンカ ヨクセイ ニ オヨボス エイキョウ
この論文をさがす
抄録
<p>キクの暗期中断における間欠照明の花芽分化抑制に対する有効性を赤色光(以下R光と略す)および赤色光 + 遠赤色光(以下R + FR光と略す)を用いて検証した.同一照射時間帯(22:00~2:00) で連続照明と間欠照明を比較したところ,R光およびR + FR光ともにDuty比が低下するにつれて花芽分化抑制効果が低下した.またR光の連続照明とDuty比0.5で積算の放射照度を連続照明に対して1.0および0.5に設定した間欠照明の効果を比較したところ,1.0区は連続照明と同等であったが,0.5区は連続照明に比較して効果が劣った.このことから,本実験ではキクの同一時間帯での連続照明に対する間欠照明の優位性は確認できなかった.次に,同一積算照射時間において短時間の連続光(18分) と間欠により3時間に照射時間帯を拡張した間欠照明を比較した場合では,R光は間欠照明の効果が認められなかったが,R + FR光では連続照明に比較して間欠照明の花芽分化抑制効果が高くなった.これは短時間照明(18分) の場合,R + FR光の連続照明は,R + FR光によるフィトクロムの低Pfrレベルにより,暗期中断の効果が低下することによると考えられた.また,連続照明の時間帯を変えることで暗期中断の効果が変化したことから,同一積算照射時間の場合は,キクの暗期中断に対する感度が時間帯で変化することに注意する必要があると考えられた.実際のキク電照栽培では,暗期中断の時間がR + FR光での低Pfrによる花芽分化抑制効果の低下が発現する時間よりも比較的長時間であるために,間欠電照の優位性はほとんどないと考えられた.</p>
収録刊行物
-
- 園芸学研究
-
園芸学研究 16 (1), 71-78, 2017
一般社団法人 園芸学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205209170688
-
- NII論文ID
- 130005519978
-
- NII書誌ID
- AA11608561
-
- ISSN
- 18803571
- 13472658
-
- NDL書誌ID
- 027856284
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可