ハンズフリーデバイスの違いがドライバの制動動作に与える影響

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タイトル別名
  • Effect of hands-free device on braking operation of drivers
  • ハンズフリーデバイス ノ チガイ ガ ドライバ ノ セイドウ ドウサ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

現在,自動車運転中の通話に使用するための多様なハンズフリーデバイスが市販されているが,それらの 使用が情報音の認知に及ぼす影響が懸念されている.そこで,本報では,ハンズフリーデバイスの形式の違 いがドライバの認知・判断・操作に与える影響を調査する実験を行った.具体的には,ハンズフリーデバイ スで通話をしている実験参加者にドライビング・シミュレータを運転させ,危険を知らせる音声の発生から ブレーキペダルを操作するまでに要した時間を測定した.3 種類のハンズフリーデバイス条件および通話な し条件での結果を比較したところ,通話なし条件,骨伝導ヘッドセット,イヤホン,スピーカの順で反応時 間の平均値が短く,分散分析および多重比較の結果にも一部で有意差があった.この結果から,ハンズフリ ーデバイスによる通話は,ブレーキペダル操作の遅延に影響を及ぼすことになるものの,骨伝導デバイスは 他のデバイスに比べ反応の遅延が少ない可能性が示唆された.

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