三陸沿岸の流況

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タイトル別名
  • Circulation in the Sanriku Ria Coastal Area
  • サンリク エンガン ノ リュウキョウ

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抄録

三陸沿岸の流況を明らかにするために,高解像度の海洋物理観測を実施した.また,観測研究に連携させて,高解像度 モデルによる数値シミュレーション研究も実施した.その結果,小さいリアス湾であっても,その中では非常に組織的で ダイナミックな海洋循環が作られていることが明らかになった.さらに,このような基礎科学研究を,地域社会(地元の 行政・試験機関や漁業協同組合・組合員など)と一緒になって実践する方法についても検討した.沿岸域の流況を解明す るためには,研究者自身も現場に赴くことが重要な意味を持つ.さらに,そうした地域密着活動で得られる知見(例え ば,日々の漁活動から漁師が経験的に獲得している知識体系など)の中にこそ,世界の先端に立って独創的な海洋物理学研究を実践するための重要な示唆も含まれているだろう.

収録刊行物

  • 沿岸海洋研究

    沿岸海洋研究 54 (2), 97-104, 2017

    日本海洋学会 沿岸海洋研究会

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