寒冷地河川における取水堰上流の晶氷変動現象に関する研究

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タイトル別名
  • FRAZIL SLUSH VARIATION IN TAKE FACILITIES ON ICE-COVERED RIVERS
  • カンレイチ カセン ニ オケル シュスイ セキ ジョウリュウ ノ ショウヒョウ ヘンドウ ゲンショウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究の目的は,取水堰上流における河川縦断方向の晶氷変動現象の解明である.晶氷の発生・輸送・堆積を考慮した計算モデルを構築した.過去に冬期の取水障害が発生した実河川において,晶氷輸送量および氷板・晶氷断面積の現地観測を実施した.観測値および計算値に基づき,晶氷変動現象を推定した.結氷は取水堰から始まり,時間の経過とともに上流へと進む.水面で発生および輸送される晶氷は,下流の氷板下に堆積する.結氷の先端地点の上流に近いほど,晶氷面積は早い段階で急激に増加する.その後,上流の晶氷が下流へと流れて,下流において晶氷面積が急激に増加する.冬期の取水障害の危険性が高い時期は,結氷の始まりの時期と,結氷後に上流から晶氷が輸送される時期であることが推察された.

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