バヒアグラス(Paspalum notatum )草地上に イタリアンライグラス(Lolium multiflorum )散播後出現した 発芽密集地に関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • バヒアグラス(Paspalum notatum)クサチ ジョウ ニ イタリアンライグラス(Lolium multiflorum)サンハンゴ シュツゲン シタ ハツガ ミッシュウチ ニ カンスル コウサツ

この論文をさがす

抄録

バヒアグラス主体草地上にイタリアンライグラスを追播した際に生じた発芽密集地について調査 し、その出現原因を検討するとともに、効率的なイタリアンライグラスのウインターオーバーシーディングによる 導入について考察した.調査した24 a の放牧地内に出現したイタリアンライグラス発芽密集地は67 個所,播種し た種子の1000 粒重を4.9 g とすると,発芽密集地に集積された種子重量は259.0 g と推定され, 密集地1 個所を出 現させる種子量は 半径49.6 cm の円内に播種された種子量に相当した.出現した発芽密集地にはアリの巣穴が同 時に観察され,草地を生活圏として種子を餌とするクロナガアリの関与が推察された.イタリアンライグラスのウ インターオーバーシーディングでは,昆虫による種子の採集と採食による影響を考慮して播種期を選定することに より,種子のロスと空間的不均一化を抑制することができると考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ