長期TPPV管理の神経筋疾患における静的肺胸郭コンプライアンスと無気肺発症に影響する要因

  • 佐藤 善信
    独立行政法人国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 明石 史翔
    独立行政法人国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 星井 輝之
    独立行政法人国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 岩﨑 洋一
    独立行政法人国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Factors affecting the static lung-chest wall compliance and development of atelectasis in patients with neuromuscular diseases who were managed with a long time positive pressure ventilation under tracheostomy
  • チョウキ TPPV カンリ ノ シンケイキン シッカン ニ オケル セイテキ ハイ キョウカク コンプライアンス ト ムキハイ ハッショウ ニ エイキョウ スル ヨウイン

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抄録

<p>気管切開下陽圧換気(TPPV)で長期間管理された神経筋疾患患者の静的肺胸郭コンプライアンス(Cstat)と無気肺の発症に影響を与える要因を探ることを目的とした.対象は,当院入院中でリハビリテーションを受けたTPPV管理の神経筋疾患患者34例である.研究デザインは後ろ向き観察研究とし,主要評価項目であるCstatのほか,画像所見などの項目を診療録より後方視的に調査した.重回帰分析の結果,Cstatに影響を与えていた要因として,ALS群では身長,筋ジス群ではBMIが抽出された.一方,無気肺の合併率は64.7%と多くの患者に認めた.また,無気肺があると呼吸器感染による発熱回数が有意に多くなっていた.Cstatは経時的に低下してきたと推定されたが,体格が最も影響していた.無気肺に影響を与える要因としては,因果関係については言及できないが,呼吸器感染との関連性が示唆された.</p>

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