第一言語と第二言語における“語彙-概念リンク”の発達 その7

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  • ダイイチ ゲンゴ ト ダイニゴンゴ ニ オケル"ゴイ-ガイネン リンク"ノ ハッタツ(ソノ 7)

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[要約] 脳内認知機構を比較するために,千葉大学教育学部附属小学校5~6年生,同小学校帰国学級児童5~6年生,千葉大学教育学部附属中学校1~3年生,同中学校帰国生徒1~3年生を対象に文字を認知する反応時間検査(以下読字反応時間検査)を実施した。検査した文字は漢字ならびにアルファベット(英語・イタリア語の単語,以下英語・イタリア語)とし,それぞれに対応する絵との結びつきの強さについて“match/mismatch法”を用いて読字反応時間を測定し検討した。どの学年においても,漢字,英語,イタリア語の順に平均読字反応時間が短くなった。また,帰国児童の被験者では各個人により言語別平均読字反応時間が短縮する順番が異なり,言語環境歴や言語のルーツ,年齢による言語認知の影響が示唆された。読字反応時間検査は文字学習の教育効果を評価する上で,有意義な検査である。

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