臍帯血移植後に二次性免疫性血小板減少症を発症した急性骨髄性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Acute myeloid leukemia developing secondary immune thrombocytopenia after umbilical cord blood transplantation
  • 症例報告 臍帯血移植後に二次性免疫性血小板減少症を発症した急性骨髄性白血病
  • ショウレイ ホウコク サイタイケツ イショク ゴ ニ ニジセイ メンエキセイ ケッショウバン ゲンショウショウ オ ハッショウ シタ キュウセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

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抄録

<p>64歳男性。20XX年発症の急性骨髄性白血病M2(FLT3/ITD変異陽性)に対し,寛解導入療法,寛解後療法4コースを施行し,第一寛解期に臍帯血移植が行われた。Day 19で生着し,急性GVHD(grade 1)を発症したが,tacrolimus(TAC)にてコントロールを行い外来で経過観察としていた。Day 147に肺炎加療のため入院となり,経過中のday 251に血小板の急激な減少がみられた。PAIgG上昇,血小板抗体産生B細胞を認め,免疫性血小板減少症(ITP)としてprednisolone(PSL),eltrombopag,免疫グロブリンによる加療を行ったが改善は得られなかった。Day 294にeltrombopagをromiplostimへ変更し,cyclosporineを追加したところ,血小板数は15万/µlに回復した。造血細胞移植後のITPの発症は稀であり,一次治療に不応性となることが多いが,romiplostimと免疫抑制剤の併用が有効であった。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (5), 433-437, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

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