淀川流域における外来魚類の生息状況

  • 川瀬 成吾
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター 琵琶湖博物館
  • 石橋 亮
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター
  • 内藤 馨
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター
  • 山本 義彦
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター
  • 鶴田 哲也
    大阪産業大学人間環境学部生活環境学科
  • 田中 和大
    近畿大学大学院農学研究科環境管理学専攻
  • 木村 亮太
    近畿大学農学部環境管理学科
  • 小西 雅樹
    近畿大学大学院農学研究科環境管理学専攻
  • 上原 一彦
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター

書誌事項

タイトル別名
  • Present status of non-native fishes in the Yodo River basin, Japan
  • ヨドガワ リュウイキ ニ オケル ガイライギョルイ ノ セイソク ジョウキョウ

この論文をさがす

抄録

淀川流域における外来魚類の生息現況を明らかにするために、採集および文献調査を行った。231地点の採集調査の結果、12種の国外外来種(採集地点が多い順に、オオクチバス、ブルーギル、カダヤシ、カムルチー、タウナギ、コクチバス、ナイルティラピア、アリゲーターガー、ニジマス、カラドジョウ、チャネルキャットフィッシュ、コウタイ)と2種の国内外来種(ヌマチチブ、ワカサギ)が採集された。アリゲーターガー、カラドジョウは当流域(本調査範囲内)、チャネルキャットフィッシュは淀川における初記録となった。河川本流と河道内氾濫原(ワンド・タマリ・二次流路)では、オオクチバス、ブルーギル、ヌマチチブ、カムルチーの、農業水路や支流などの周辺水域ではカダヤシ、オオクチバス、ブルーギル、タウナギの出現率が高かった。オオクチバス、ブルーギルは流域全体に広がっており、カダヤシ、ヌマチチブ、カムルチーも比較的広範囲に出現した。文献調査では、さらに4種(ソウギョ、ハクレン、コクレン、タイワンドジョウ)の外来魚類の記録が見つかった。

収録刊行物

  • 保全生態学研究

    保全生態学研究 22 (1), 199-212, 2017

    一般社団法人 日本生態学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ