希釈および中和処理によるバイオディーゼル燃料製造グリセリン廃液の資源化

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タイトル別名
  • Application of Dilution and Neutralization to Recycling of Glycerol Waste Fluid Left after Manufacturing Bio-diesel Fuel
  • キシャク オヨビ チュウワ ショリ ニ ヨル バイオディーゼル ネンリョウ セイゾウ グリセリン ハイエキ ノ シゲンカ

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抄録

<p>国内では廃食用油を原料としてバイオディーゼル燃料(BDF)が製造され,その結果グリセリン廃液が副生する。BDFは環境に優しい燃料として普及しているが,グリセリン廃液はグリセリンの他に未反応のメタノールや廃食用油等の有機物,KOHのようなアルカリ触媒等の無機物を含んでおり,高粘性かつ強アルカリ性のため資源化が困難である。本研究では,グリセリン廃液に希釈と中和の処理を行い,上層(分離油)と下層(グリセリン水溶液)に分離した。分離油は高位発熱量が高いので燃料油として資源化し,再生重油と廃食用油から作られるバイオ再生重油の原料に用いた。一方,グリセリン水溶液は全窒素に対して有機性炭素の含有量が高いので脱窒剤として資源化し,し尿処理施設で通常使用されている50%メタノールの代替物に用いた。本処理方法により,グリセリン廃液の全量を資源化ならびに利用可能とした。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 17 (7), 305-311, 2017

    公益社団法人 日本油化学会

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