連続光源フレーム原子吸光分析法を用いる鉄鋼中ニッケルの高精度分析のための鉄内標準線の選択と逐次測定内標準法の検討

• 板垣 俊子

  東北大学金属材料研究所材

• 芦野 哲也

  東北大学金属材料研究所材

• 我妻 和明

  東北大学金属材料研究所材

書誌事項

タイトル別名

• Selection of Iron Absorption Lines for Sequential Internal Standard Method for Accurate Determination of Nickel in Steel Samples by Flame Atomic Absorption Spectrometry Using a High-resolution Continuum-light-source Apparatus
• レンゾク コウゲン フレーム ゲンシキュウコウブンセキホウ オ モチイル テッコウ チュウ ニッケル ノ コウセイド ブンセキ ノ タメ ノ テツ ナイ ヒョウジュンセン ノ センタク ト チクジ ソクテイ ナイ ヒョウジュンホウ ノ ケントウ

抄録

連続光源フレーム原子吸光法における逐次測定内標準法が分析精度に対してどの程度有効かを既報の同時測定内標準法の結果と比較しながら検討した．鉄鋼中のNi定量のためのFe内標準線を選択するために，23本のスペクトル線についてFe濃度と吸光度の関係，測定可能な濃度範囲などを調べた．その結果，内標準線として適用できる濃度範囲は遷移確率と相対数密度の積と対応関係があることが分かった．調べたFe内標準線とNi分析線との逐次測定による内標準法を試み，本内標準法がNi吸光度測定における物理干渉や装置ドリフトの補正及び定量値の精度向上に有効か調べた．その結果，逐次測定内標準法では同時測定内標準法ほどの分析精度の向上は難しいことが分かった．

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 66 (7), 515-520, 2017

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• flame atomic absorption spectrometry
• high-resolution continuum-light-source spectrometer
• sequential internal standard method
• iron
• nickel

詳細情報

• CRID: 1390282679636831104
• NII論文ID: 130005936888
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.66.515
• NDL書誌ID: 028382839
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028382839
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/66/7/66_515/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可