書誌事項
- タイトル別名
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- Japanese Fishing Operations around the Senkaku Islands Immediately After the End of World War II
- Japanese Fishing Operations around the Senkaku Islands Immediately After the End of World War Ⅱ : An Analysis of Public Materials Compiled by the Fisheries Agency and Kagoshima Prefecture
- An Analysis of Public Materials Compiled by the Fisheries Agency and Kagoshima Prefecture
- 水産庁と鹿児島県が編纂した公的資料の分析
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抄録
<p>尖閣諸島を巡っては,日本と中国,日本と台湾との間で問題が生じている。漁業分野に与える影響も大きく,マグロ延縄漁業やマチ類一本釣り漁業では,日本の漁業者に経営面で影響がでている。本研究は,こうした状況において,内閣官房「領土・主権対策企画調整室」が委託元となった「尖閣諸島に関する資料調査」事業に協力するなかで得られた成果をまとめたもので,第二次世界大戦終結からの約10年間における,尖閣諸島漁場での日本漁船の漁場利用および操業の実態を明らかにすることを目的とした。この調査で新たに発見,または内容を精査できた一次資料は,水産庁福岡駐在所『東支那海底魚資源調査要報』の昭和22年度上巻や第3巻,鹿児島県水産試験場『事業報告書』(昭和24・27・28・29年度)等であった。</p><p>かかる資料を分析した結果,本論文では,マッカーサー・ラインの拡張直後からすでに多くの日本漁船が尖閣諸島漁場で操業していたことを証明することができた。とくに,これまで確認されていなかった水産庁が作成した農林漁区を利用した資料からは,尖閣諸島周辺といった曖昧な概念ではなく,まさに“尖閣諸島の漁業”と言えるだけの操業証拠が確認された。同時に,終戦から間もない時期に鹿児島県の水産試験場が調査対象に尖閣諸島を位置づけ,活発に調査活動を展開していたことも明らかになった。</p>
収録刊行物
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- 地域漁業研究
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地域漁業研究 57 (1), 59-78, 2016-10-01
地域漁業学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285300170298240
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- NII論文ID
- 130007865648
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- NII書誌ID
- AN10589408
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- ISSN
- 2435712X
- 13427857
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- NDL書誌ID
- 028514276
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可