完全腹腔鏡下肝部分切除術を施行した肝芽腫の1乳児例

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タイトル別名
  • Pure Laparoscopic Partial Hepatectomy for Hepatoblastoma in an Infant: A Case Report
  • 症例報告 完全腹腔鏡下肝部分切除術を施行した肝芽腫の1乳児例
  • ショウレイ ホウコク カンゼン フククウキョウ カ カン ブブン セツジョジュツ オ シコウ シタ カン ガ シュ ノ 1 ニュウジレイ

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抄録

<p>症例はBeckwith-Wiedemann症候群の女児.4か月時に超音波検査で肝腫瘤を指摘され,CTで肝外側区域に長径3.7 cmの腫瘍を認めた.肝芽腫PRETEXT Iの診断で,シスプラチン単独療法4コースを行った.腫瘍縮小後,6か月時に腹腔鏡下肝部分切除術を施行した.臍を逆Y字型の皮膚切開で開腹しマルチチャンネルポートを挿入し,左右側腹部には5 mmポートを挿入し3ポートで手術した.肝十二指腸間膜をテーピング後,腹腔鏡用超音波探触子を用いて切離線を決定した.太い脈管はクリップで処理しながらvessel sealing systemで肝実質を離断し,標本は臍創部から摘出した.合併症はなく経過は良好で,術後にシスプラチン2コースを施行した.術後2年再発を認めない.適切な手術器具の使用により,小児肝芽腫において腹腔鏡下肝部分切除を安全に施行できた.</p>

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