発熱，傾眠，パーキンソニズムで発症した日本脳炎の1例

• 吉沢 和朗

  国立病院機構水戸医療センター神経内科

• 田代 裕一

  国立病院機構水戸医療センター神経内科

• 後藤 慶子

  茨城県衛生研究所ウイルス部

書誌事項

タイトル別名

• A Case Report of Japanese Encephalitis Characterized by Fever, Somnolence and Parkinsonism as Initial Symptoms
• 今月の症例 発熱,傾眠,パーキンソニズムで発症した日本脳炎の1例
• コンゲツ ノ ショウレイ ハツネツ,ケイミン,パーキンソニズム デ ハッショウ シタ ニホンノウエン ノ 1レイ

抄録

発熱，傾眠とパーキンソニズムで発症し，ほぼ完全に回復した日本脳炎の78歳，男性例を報告する．頭部MRI（magnetic resonance imaging）で信号変化はなかったが，DAT–SPECT（dopamine transporter imaging with single photon emission computed tomography）で被殻でのシナプス前ドーパミン細胞の機能低下を認めた．患者居住地は茨城県内有数の養豚地域で，ブタ血清検査で2年前から抗体価が上昇傾向だった．2016年は全国で11例の発症報告があり，ワクチン接種率の向上に加えて，ウイルス遺伝子型の推移を含めた厳重な監視が必要である．

収録刊行物

• 日本内科学会雑誌

  日本内科学会雑誌 107 (3), 556-563, 2018-03-10

  一般社団法人 日本内科学会

キーワード

• 日本脳炎
• パーキンソニズム
• ドーパミントランスポーター
• 感染症流行予測調査事業

詳細情報

• CRID: 1390001288126319872
• NII論文ID: 130007608232
• NII書誌ID: AN00195836
• DOI: 10.2169/naika.107.556
• ISSN: 18832083
• ISSN: 00215384
• NDL書誌ID: 028915933
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028915933
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/107/3/107_556/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2018190409
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可