暑熱ストレスが経膣採卵により採取されたウシ卵丘-卵母細胞複合体の品質に及ぼす影響

DOI Web Site オープンアクセス
  • 江頭 潤将
    鹿児島大学大学院連合農学研究科 佐賀県畜産試験場
  • 建本 秀樹
    鹿児島大学大学院連合農学研究科 琉球大学農学部
  • 和田 康彦
    鹿児島大学大学院連合農学研究科 佐賀大学農学部
  • 山中 賢一
    鹿児島大学大学院連合農学研究科 佐賀大学農学部

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Heat Stress on the Quality of Cumulus-Oocyte Complex Obtained by Ovum Pick-Up in Japanese Black Cows
  • ショネツ ストレス ガ ケイチツサイラン ニ ヨリ サイシュ サレタ ウシラン オカ-ランボ サイボウ フクゴウタイ ノ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>本研究では,黒毛和種において暑熱期(2016年8月から9月)と冷涼期(2017年2月から3月)に経膣採卵(OPU)を実施し,卵丘細胞-卵母細胞複合体(COCs)の品質に季節間で違いがみられるかについて検討を行った.暑熱期では供試牛5 頭から延べ15 回,冷涼期では供試牛3 頭から延べ18 回のOPU を実施し,得られたCOCs を形態学的に分類した後,卵丘細胞のアポトーシスおよび卵母細胞のミトコンドリア分布を評価した.その結果,OPU 時の直腸温および呼吸数は暑熱期において上昇したが,卵胞数やCOCs の形態学的グレードについては両区間で違いはみられなかった.一方で,暑熱期において卵丘細胞のアポトーシス細胞数が増加し,卵母細胞におけるミトコンドリア分布においても異常な分布を示すものが増加した.以上の結果から,夏季に暑熱ストレスを受けた黒毛和種の個体ではCOCs の品質が低下している可能性が示唆された.</p>

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