ダイオキシン類のリスク管理

  • 鈴木 剛
    (国研) 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター 基盤技術・物質管理研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Environmentally Sound Management of Dioxins
  • ダイオキシン類のリスク管理 : AhRに着目したアプローチと類縁化合物への展開
  • ダイオキシンルイ ノ リスク カンリ : AhR ニ チャクモク シタ アプローチ ト ルイエン カゴウブツ エ ノ テンカイ
  • —Approach Focusing on the Aryl Hydrocarbon Receptor and Development to Dioxin-like Compounds—
  • ――AhR に着目したアプローチと類縁化合物への展開――

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抄録

2002 年の 「持続可能な発展に関する世界首脳会議 (WSSD, World Summit on Sustainable Development)」 では,有害化学物質の管理について 「予防的取組方法に留意しつつ,透明性のある科学的根拠に基づくリスク評価手順を用いて,化学物質が人の健康と環境にもたらす著しい悪影響を最小化する方法で使用,生産されることを 2020 年までに達成することを目指す」(WSSD2020 年目標) ことが合意されている。国際社会は,WSSD2020 年目標の達成を目指して,ダイオキシン類を含む有害化学物質の管理政策を進めている。本稿では,国際的な化学物質管理の潮流を整理してダイオキシン類対策の位置づけを明確にした上で,芳香族炭化水素受容体 (AhR) に着目したダイオキシン類のリスク管理の実際やダイオキシン類と同様の性質 (構造類似性,AhR 結合活性,環境残留性や生物蓄積性) を示す類縁化合物への展開について紹介する。

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