Salt Gland Characteristics and Activity of <i>Zoysia matrella</i> Merr. in Environments with Different Levels of Salinity
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- Sugiura Souichirou
- Department of Landscape Architecture, Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture
書誌事項
- タイトル別名
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- Salt Gland Characteristics and Activity of Zoysia matrella Merr. in Environments with Different Levels of Salinity
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抄録
<p>耐塩性を有する植物の特徴として, 葉身部表面に存在する塩類腺が多いほど多くの塩分を排出することが可能であり, 塩類腺の密度と耐塩性の関係が報告されている。そこで本研究では, 高い耐塩性を有するコウライシバ (Zoysia Matrella Merr.) の塩ストレス対応の一端を明らかにするため, 本種に4段階[0 g/L (対照区), 7.5 g/L, 15 g/Lおよび30 g/L]の塩分濃度のNaCl溶液を35日間与えた。NaCl溶液の施用は, 土壌表面に乾きが見られた時に行った。35日後, 葉身部の乾燥重量, 葉身部の枯死率, 葉身部表面の塩類腺の密度および大きさを測定し, さらに, 各イオン (Na+, Cl−およびK+) について, 葉身内部のイオン量 (蓄積イオン), 葉身外部のイオン量 (排出イオン) を測定した。その結果, 施用NaCl溶液の濃度間の比較では, 葉身部の枯死率に有意な違いが見られず, コウライシバの高い耐塩性が示された。葉身部の蓄積Na+量および排出Na+量は施用塩分濃度が高くなるにつれて高い値を示した。葉身部のNa+およびCl−量は, 4段階のNaCl溶液濃度全てで, 排出イオン量よりも蓄積イオン量で高い値を示した。さらに, 施用NaCl溶液の濃度間の比較では, 塩類腺の密度や大きさには有意な差が見られなかった。水耕栽培等の高水分環境における類似研究では, 葉身部から排出されたNa+量が葉身内部のNa+量よりも高く, 本研究とは逆の結果が報告されている。本研究の結果より, 施用NaCl溶液の濃度の違いが, 塩類腺の密度や大きさに影響しないことから, コウライシバの塩分排出特性は, 塩類腺の密度や大きさよりも, 生育する土壌の水分状況に大きく影響されると考えられた。また, 本種は, 土壌の水分状況に応じて, 塩分の排出量や蓄積量を調整していると推察された。土壌水分量と塩類腺からの塩分排出に焦点を当てた研究は見当たらず, 今後研究が必要であろう。</p>
収録刊行物
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- 芝草研究
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芝草研究 48 (2), 142-148, 2020-03-31
日本芝草学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390569557085553280
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- NII論文ID
- 130008040508
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- NII書誌ID
- AN00106938
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- ISSN
- 18844022
- 02858800
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- NDL書誌ID
- 030321839
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可