栄養士・管理栄養士課程の学生における調理技術の検討

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タイトル別名
  • A Study of Cooking Skills Amongst Students in the Dietician and Administrative Dietician Training Course
  • エイヨウシ ・ カンリ エイヨウシ カテイ ノ ガクセイ ニ オケル チョウリ ギジュツ ノ ケントウ

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抄録

本研究は、三重県内の栄養士・管理栄養士養成課程の新入学生の調理技術の現状を把握することを目的とし、調理技術や調理知識の向上のために、調理技術を調理経験、調理への意識、調理知識の面から検討した。2018年5月、三重県内の栄養士・管理栄養士養成課程の新入学生のうち、調査データがすべて揃った64名を対象とし、無記名自己記入式によるアンケート調査を実施した。調査項目は、対象者の基本属性、調理技術5項目、調理経験4項目、調理への意識2項目、調理知識21項目とした。 分析方法は、各項目の人数とその割合を算出した。また、調理技術の習得状況得点と調理経験(1週間の調理頻度、1回の調理時間、1週間の食材購入頻度、調理可能な料理数)、調理知識(食材の切り方を知っている数)との関連は相関係数(ピアソンの積率相関係数)を用いた。統計処理には、Microsoft Excel 2013 およびエクセル統計2015 for Windowsを使用し、有意水準は 5%(両側検定)とした。 調査の結果、調理技術の習得状況は、基礎的な習得に留まっていた。調理技術の習得状況得点と調理経験(1週間の調理頻度、1週間の食材購入頻度、調理可能な料理数)、調理知識(食材の切り方を知っている数)との間に相関が認められた。したがって、調理技術の習得状況得点が高い学生ほど、調理経験や調理知識は高く、調理技術の習得状況は、調理経験や調理知識に影響することが示唆された。

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