全社的業績目標による評価と管理者の役割曖昧性

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タイトル別名
  • Evaluation based on the company-wide performance target and the manager’s role ambiguity
  • 全社的業績目標による評価と管理者の役割曖昧性 : 現場サポートのケース・スタディに基づいて
  • ゼンシャ テキ ギョウセキ モクヒョウ ニ ヨル ヒョウカ ト カンリシャ ノ ヤクワリアイマイセイ : ゲンバ サポート ノ ケース ・ スタディ ニ モトズイテ
  • based on case study of Genba Support Co. Ltd.
  • 現場サポートのケース・スタディに基づいて

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抄録

本稿では,管理者が自らの役割に対して曖昧性を強く感じている場合,彼ら彼女らが自らの果たすべき役割をどのようにして理解するのかを,ケース・スタディの方法によって考察を行った。<br> 主に欧米企業の調査に依拠した先行研究では,業績目標を設定すること自体に役割を明確化する効果があるとされてきた(例えばHall 2008)。これに対して,日本企業では管理者の役割曖昧性が高い一方で(例えば鈴木・麓2009),企業全体の業績目標が管理者の評価において重視されている(例えば吉田ほか2008)。すなわち,日本企業の管理者の業績目標は,必ずしも組織全体の中での管理者の役割を明示するものばかりではない。<br> そこで本稿では,業績目標による役割の明確化の可能性について,日本企業のケース・スタディによって検証を行った。その結果,全社目標が業績目標として設定されている場合には,それが必ずしも管理者の役割を明確にしない場合があることと,その一方で経営者と管理者の間の緊密な情報共有を通じて,その都度役割が明確化され,これが管理者の業績目標の達成を促進しうることが明らかになった。

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