DPP-4阻害薬であるシタグリプチンの長期内服中に発症したRS3PEの 2 例

  • 湯川 奈緒子
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科
  • 大高 行博
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科 群馬大学大学院医学系研究科 総合医療学
  • 高橋 正樹
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科 医療法人社団日高会平成日高クリニック 内科
  • 栗原 勇希
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科
  • 益田 敬明
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科
  • 大舘 幸太
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科
  • 堀口 昇男
    群馬大学大学院医学系研究科 総合医療学
  • 佐藤 浩子
    群馬大学大学院医学系研究科 総合医療学
  • 小和瀬 桂子
    群馬大学大学院医学系研究科 総合医療学
  • 田村 遵一
    群馬大学大学院医学系研究科 総合医療学
  • 石山 延吉
    医療法人社団日高会日高病院 総合診療内科

書誌事項

タイトル別名
  • DPP-4 ソガイヤク デ アル シタグリプチン ノ チョウキ ナイフク チュウ ニ ハッショウ シタ RS3PE ノ 2レイ

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抄録

Remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema(RS3PE)は,高齢者に多い圧痕浮腫を伴うリウマトイド因子陰性の対称性滑膜炎である。今回我々は,dipeptidyl peptidase(DPP)- 4阻害薬の一つであるシタグリプチンの長期服用中にRS3PEを発症した 2 例を経験した。いずれも中高齢女性で,内服 開始後 5 年程度を経て発症に至った。DPP-4阻害薬に関連したRS3PEでは,自験例を含む 21 例の検討において性差はなく,内服開始から 3 年以上経過して発症した長期服薬例も認められた。シタグリプチンはDPPに対する基質選択性が低く,他のDPP-4阻害薬に比べoff-target効果による副次的作用を生じやすいと推測される。

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