篠原助市における「開いた体系」としての教育学

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タイトル別名
  • Educational Science as “offenes System” in Sukeichi Shinohara: The Paradoxical Path toward Autonomous Science
  • 篠原助市における「開いた体系」としての教育学 : 自立的科学への逆説的理路
  • シノハラ ジョシ ニ オケル 「 ヒライタ タイケイ 」 ト シテ ノ キョウイクガク : ジリツテキ カガク エ ノ ギャクセツテキ リロ
  • 自立的科学への逆説的理路

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抄録

<p> 本研究の目的は、1930年代の教育学論争の中で篠原助市がいかにして教育学の自立性を定立しようとしていたかについて、彼の「開いた体系」論への参照を中心にして明らかにすることである。先行研究は篠原による教育学の純粋な自立化への努力のみを取り上げ、彼の論稿に見られる論理的首尾不一貫や哲学への依存は、論述上の矛盾や瑕疵として扱われてきた。本研究は篠原によるリッカートの「開いた体系」への言及に着目することで、彼の不一貫と他学問への依拠がむしろ篠原教育学の積極的な意義を示していることを検討した。</p>

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 88 (2), 223-234, 2021

    一般社団法人 日本教育学会

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