イヌのC-反応性蛋白に関する研究 Studies on canine C-reactive protein

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著者

    • 田形, 和敏 タガタ, カズトシ

書誌事項

タイトル

イヌのC-反応性蛋白に関する研究

タイトル別名

Studies on canine C-reactive protein

著者名

田形, 和敏

著者別名

タガタ, カズトシ

学位授与大学

麻布大学

取得学位

獣医学博士

学位授与番号

乙第221号

学位授与年月日

1984-06-06

注記・抄録

博士論文

イヌのC-反応性蛋白(C-reactive protein,以下CRPと略記)の分離精製を行い,その物理化学的ならびに生物学的諸性状および簡易検出法について検討した。 CRPはヒトの血清中に発見されたのが最初である。すなわち,Tillett&Francis(1930年)が肺炎双球菌の萊膜多糖体の研究途上で,肺炎初期の患者血清中にC多糖体と反応する物質(CRP)が出現することを見い出し,それをC多糖体に対する特異抗体と誤認したことに始まる。 1941年,McLeod&Averyによって初めてヒトのCRPが分離精製され,Volanakis&Kaplan(1970年)によってC多糖体のcholine phosphateがCRPの主要な決定基(結合部位)であることが明らかにされた。一方,外科手術後ならびに感染症,リウマチ熱,心筋硬塞,悪性腫瘍など多くの疾患で組織破壊や急性炎症が生じた際,CRPが急激に血清中に増加し,その回復に伴ってすみやかに消失することが指摘され,CRPの臨床的意義が論じられるようになった。 現在,CRPは肝細胞で合成され,正常人の血清中にも 0.580μg/ml(580ng/ml前後)の微量が存在し,炎症や組織破壊を生じると,数時間で正常時の1,000倍にも達することが知られている。この急激な合成を示すCRPの半減期は短く,4~6時間であることも確認されている。 CRPが炎症や組織破壊の程度を的確に示すことから,医学領域では疾患の活動性,経過ならびに予後判定の指標とされ,CRPが増加する疾患の診断に際しては必須の検査項目とされている。 イヌでは,CRPの存在を示唆する報告がないわけではないが,その詳細は全く不明である。イヌCRPの基礎的研究を行い,その実態を明らかにすることは,臨床への応用が大きく期待されるところである。 著者は,イヌのCRPを分離精製してその存在を確認した上で,CRPの物理化学的ならびに若干の生物学的性状の検索を行うとともに.その簡易検出法について検討した。その研究成績の概琴について述べるとおおよそ次のとおりである。I イヌにおけるCRPの存在の推定 ビーグル犬の腹腔内に1.6×10^11個のStaphylococcus 2mlを接種して急性炎症を惹起させ,その血清を泳動分離し,その陰極例の蛋白成分でウサギを免疫して抗血清を作製した。その抗血清を正常犬血清で吸収することによって,これまで知られていなかった易動度を有する蛋白と特異的に反応する抗血清を得た。この抗血清は正常なイヌ血清とは反応を示さず,種々の方法で急性炎症を起こさせたイヌの血清とのみ反応した。この蛋白の免疫電気泳動所見はヒトのγ-typeのCRPと全く同一なslow γ 位の易動度および泳動パターンを示し,しかも免疫学的にはイヌCRPであることが示唆された。II イヌCRPの分離精製と特異抗血清の作製 1.クロマトグラフィー等によるイヌCRPの精製 イヌの急性相血清をDEAE-Sephacelで分画した。すなわち,0.01M,pH8.0 Tris-HCl 緩衝液と0.3MにNaClを加えた同一緩衝液とを用いたgradient eIutionで第1峰にCRPを含有する分画を得た。この分画を再度DEAE-Sephadex A-50を用いて分画した。0.10~0.25Mの範囲でNaCIを加えた0.01M, pH7.6リン酸緩衝液でstepwise elutionを行うことによって,0.25M NaCl加緩衝液でCRPを主成分とする分画(CRP分画)が得られた。次に,ProteinA-SepharoseCL4Bによる affinity chromatographyを行うことによって,CRP分画に微量に混入していたIgGを完全に除去することができた。 さらにこの分画を寒天プロックで電気泳動し,抗原孔から1cmおいた陰極側の成分を採取することによって,CRPを単一成分として得ることができた。 2.L-α-lecithinを用いたイヌCRPの精製 Hokamaらの方法に準じ,choline phosphatcを有するL-α-lecithinを用いて,イヌの急性相血清からCRPの精製を試みた。その結果,40mlの血清から約1mgのCRPを単一成分として精製することができた。 3.精製CRPの検定 前述の2方法で精製したCRPは,免疫電気泳動法およびDisc電気泳動法によっていずれも等しい易動度と泳動パターンを有する単一成分であることを確認した。 4. CRPに対する特異抗血清の作製 それぞれの精製CRPを抗原としてウサギを免疫することにより,急性相血清中の同一成分(CRP)とのみ反応する特異抗血清を得ることができた。III クロマトグラフィーおよびL-α-lecithinを用いて精製したCRPの抗原性の検討 前述の2方法で精製したCRPとそれらを抗原として作製した抗血清との間で,オークタローニー法によって抗原性および抗体活性を検索した結果,これらは全く同一な抗原(CRP)と抗体であることを確認した。IV イヌCRPの物理化学的諸性状 イヌCRP固有の性状検索およびヒトCRPとの性状の比較を目的として,イヌCRPの物理化学的性状を検索した。 1.分子量 新鮮な急性相血清のSephacryl S-300によるゲル炉過で,CRPはIgGを主成分とする第3峰の後半に溶出された。このことから,イヌCRPの分子量は120,000~180,000の範囲にあるものと推定した。 (i) ゲル炉過法による分子量  Sephacryl S-300によるゲル炉過法で測定した精製CRPの分子量は,157,000であった。 (ii) SDS-PAG電気泳動法による分子量  ゲル炉過法に供試したものと同じ精製CRPを用い,SDS-PAG電気泳動法によって分子量を測定した。この方法では易動度の速い成分と遅い成分の2本のバンドとして観察された。これらの分子量は前者が70,000,後者が85,000で合計した分子量は155,000であった。この分子量はゲル炉過法で得られた分子量157,000に極めて近似した値であった。本法では試料を還元剤で前処理しているため,CRPのS-S結合が切断されて2本のpolypeptideに分かれた結果,2本のバンドとして観察されたと考えられる。これらの成績から,イヌCRPの分子量は,ヒトCRPの分子量129,000よりやや大きく,155,000~157,000と推定した。 2.易動度 免疫電気泳動所見でCRPはslowγ位に沈降線を形成しており,この易動度および泳動パターンはヒトのγ-typeのCRPに相当した。 3. 等電点 薄層PAG等電点電気泳動法で測定したイヌCRPの等電点は4.75で,ヒトCRPの4.82に近似した値であった。 4.耐熱性 イヌのCRPは70℃,15分間の加熱によって完全に抗原性を失った。イヌのCRPはヒトCRP(70℃,30分)よりわずかに易熱性蛋白であった。 5.イヌおよびヒトCRPの抗原性の比較 オークタローニー法で抗ヒトCRP血清(市販)はイヌCRPとわずかに反応したが,抗イヌCRP血清はヒトCRPと反応性を示さなかった。この所見から,ヒトとイヌのCRPには一部共通抗原性を有する決定基が存在することが示唆され,ヒトのそれは免疫動物に認識され易く,イヌのそれは認識されにくい構造であると推察した。 6.CRPとcholine phosphateとの反応性 前述したとおり,choline phosphateを有するL-α-lecithinを用いてイヌCRPの精製が可能であったことから,イヌのCRPもヒトのそれ同様に,choline phosphateとの反応性を有すると判断した。この結果から,イヌCRPも肺炎双球菌C多糖体のcholine phosphateとの反応性を有するものと推察する。V 正常犬における血清CRPの濃度 1~3歳の臨床上健康な雌雄のビーグル犬各10頭の血清20検体を用いて,Enzyme immunoassay(EIA)でCRP濃度の測定を行った。その結果,CRP濃度は0.198~0.826μ9/ml(198~826ng/ml)の範囲にあり,平均0.486±0.170μg/ml(486±170ng/ml)であった。健康な正常人では0.068~8.200μ9/ml(68~8,200ng/ml),平均0.580±1.340μg/ml(580±1,340ng/ml)と報告されており,イヌCRPの正常値はヒトのそれに近似した値であった。VI 外科手術後における血清CRP濃度の変動 3才の正常なビーグル犬雌4頭を用いて外科手術に伴う血清CRP濃度の変動をSingle radial immunodiffusion(SRID)法によって検索した。 実験犬は胃切開術および卵巣・子宮摘出術に各2頭宛供試した。術前には全例にCRPを検出することができなかったが,外科手術の6時間後にはすべての実験犬血清にCRPを検出した。 胃切開術を施した実験犬2例では,術後1日に305μg/ml,245μg/mlといずれも最高値を示し,術後7日には106μg/ml,74μg/mlにまで減少した。術後10日にはそれぞれ61μg/ml,48μg/mlを示し,最高値の約1/5量となり,20日ならびに15日には術前と同様にCRPの検出は不可能となった。 卵巣・子宮摘出術を行った2例では,術後1日に221μg/mlと260μg/mlの最高値を示した。前者は術後7日に60μg/ml,10日に25μg/mlと順調に減少傾向を示し,12日には検出されなくなった。後者では,術後2日から緩慢な減少傾向を示し,抜糸をした術後8日に105μg/mlとなったがその後再度急激に増加し,術後10日には208μg/mlとなった。この例では,抜糸時に腹壁創傷部に軽度の化膿が認められたため,抗生物質の投与を行った。それに伴ってCRP濃度は再度激減し,術後20日で検出不可能となった。VII 逆受身ラテックス凝集反応による血清CRPの簡易検出法の検討 ラテックスへの抗体感作条件については不明な点が多い。著者は種々の条件を検討した上で以下の感作条件を確立した。 1.抗体感作条件 Protein A-Sepharose CL 4Bを用い,抗イヌCRP血清から分離したIgG抗体を粒径0.12μのソープフリーポリスチレン・ラテックス(以下ラテックスと略記)に吸着させて抗体感作ラテックスを調製した。 種々の条件を検討した結果,ラテックス濃度2%,感作温度37℃,感作時間3時間および抗体感作量30μg/mg ラックスが,実験に用いた抗体の至適感作条件であった。 2.明瞭な凝集所見を得るための感作ラテックスの処理 BSAで未吸着の結合基をブロックした感作ラテックスを比重1.040の0.01Mグリシン緩衝液(pH 7.3)を用いて15,000rpm,15分間の遠心洗浄を行うことによって,沈渣により明瞭な凝集所見を呈する感作ラテックスを得ることができた。 この遠心洗浄の条件によって,抗体吸着量が多く,表面荷電の低下した感作ラテックスのみを分離することができ,これを用いたために,強い明瞭な凝集所見が得られたものと推察した。 3.血清CRP濃度と逆受身ラテックス凝集反応の所見 外科手術を施した実験犬血清を用いて,血清CRP濃度と抗体感作ラテックスの凝集所見との関係を検討した。 血清CRP濃度の範囲が,149~305μg/mlでは凝集所見が++++,91~137μg/mlでは+++,38~95μg/mlでは++,5~39μg/mlでは+,5μg/ml未満では-であった。CRP濃度が+の範囲であるにもかかわらず,++の所見を呈した1例を除いて,すべてCRP濃度と凝集所見の強さが一致した。VII 結 論 イヌの血清からCRPを分離精製し,その物理化学的性状について検索を行い,さらに2,3の生物学的性状ならびに簡易検出法について検討を加え,つぎの成績を得た。1.イオン交換クロマトグラフィー,プロック電気泳動法などを組み合わせた方法ならびにL-α-lecithinを用いた方法のいずれによってもイヌの急性相血清からCRPを分離精製することができた。また,それらでウサギを免疫することによって,CRPに対する特異抗血清の作製が可能であった。 2.CRPの分子量はカラムゲル炉過法で157,000,SDS-PAG電気泳動法では分子量が85,000と70,000の2成分に分離し,これらを合計した分子量は155,000であった。これらの成績からイヌCRPの分子量は155,000~157,000推定した。 3.ヒトおよびイヌのCRPには,共通抗原性のある決定基の存在を示唆する所見が認められた。 4.イヌのCRPは70℃,15分間の加熱によって完全に抗原性を失う易熱性蛋白であった。 5.イヌCRPの等電点は4.75で,免疫電気泳動法ではslowγ位の易動度を有する蛋白であった。 6.イヌCRPにもcholine phosphateとの反応性が認められた。 7.健康犬20例の血清CRP濃度は,EIAによる測定で0.198~0.826μg/ml(平均0.486±0.170μg/ml)であった。 8. 実験的外科手術後に血清CRP濃度は急激に上昇し,その回復とともに消失した。術後,化膿が認められた実験例には再度急激なCRP濃度の上昇を認めた。この傾向はヒトの術後にみられるCRPの変動と全く同じであった。 9.逆受身ラテックス凝集反応の所見は,血清CRP濃度に平行して強弱を示し,この方法によって簡便に,しかも感度良くCRPを検出することが可能であった。

Canine C-reactive protein (CRP) was isolated and purified. The physicochemical and biological properties were investigated. A simple method for detection was presented. CRP was first discovered in human serum. It dates back to the study to Tillett and Francis (1930) on capsular polysaccharides of Diplococcus pneumoniae in which a substance (CRP) reactive to C-polysaccharides was found in serum from patients with an initial stage of pneumonia but was then misunderstood to be a specific antibody to C-polysaccharides. Human CRP was first isolated in 1941 by McLeod and Avery. Volanakis and Kaplan (1970) identified choline phosphate of C-polysaccharides to be the major determinant (binding site) of CRP. On the other hand, CRP was reported to rapidly increase in serum after surgical operations or during tissue destruction and acute inflammation in various diseases such as infection, rheumatoid arthritis, myocardial infarction and malignant tumor but to rapidly disappear on recovery from these diseases. This stimulated studies on clinical significance of CRP. At present, CRP is known to be synthesized in hepatic cells, exist in a very small amount of approximately 0.580 pg/ml (580 ng/ml) in normal human serum and in the event of inflammation or tissue destruction, to rapidly increase within a few hours even to 1,000 times the level that existed in a normal state. This rapidly synthesizing CRP has also been confirmed to have the half life of 4 - 6 hours. Since CRP reflects precisely the degree of inflammation and tissue destruction, CRP has been clinically used as an index for evaluation of the activity, development and prognosis of diseases. Today CRP is an essential item to be examined in the diagnosis of diseases which accompany a CRP increase. The presence of CRP in dogs has been suggested implicitly. However, nothing is known of the details. Basic studies on the true nature of canine CRP may provide an important key to approaches to clinical application. The author confirmed the existence of CRP in dogs by isolation and purification to investigate the physicochemical and biological properties of canine CRP. A simple method of CRP detection in dogs was also studied. The results are outlined as under.1. Existence of CRP in dogs Acute inflammation was induced in Beagle dogs by intraperitoneal inoculation of 1.6x10^11 Staphylococci aureus (2 ml). Rabbits were immunized with an cathodal protein component obtained by block-zone electrophoresis of the dog serum. A rabbit antiserum was thus obtained. By absorption of this antiserum into normal canine serum, the author obtained an antiserum that reacts specifically with a protein having the mobility hitherto unknown. This antiserum did not react to normal canine serum but only to serum from dogs with acute inflammation induced by various methods. Immunoelectrophoresis of this protein produced exactly the same slow γ-type mobility and electrophoretic pattern as human γ-type CRP. This adequately suggested the identity of this protein to be canine CRP.II. Purification of canine CRP and preparation of specific antiserum1. Purification of canine CAP by chromatographic and other procedures Canine acute phase serum was fractionated by DEAE- Sephacel. A fraction containing CRP was isolated from the first peak by gradient elution using 0.01 M Tris- HCl buffer (pH 8.0) and the same buffer containing 0.3 M NaCl. This fraction was further fractionated by DEAE-Sephadex A-50. Stepwise elution with 0.01 M phosphate buffer (pH 7.6) containing 0.10 0.25 M NaCl produced a fraction containing CRP as a main component (CRP fraction) in phosphate buffer that contained 0.25 M NaCl. A small amount of IgG that existed in the CRP fraction was then removed by affinity chromatography using protein A-Sepharose CL 4B. In agar block electrophoresis of this protein, CRP was isolated as a monocomponent by collecting the component at the cathodal side 1 cm from the wells.2. Purification of canine CRP using L-α-lecithin Purification of CRP from canine acute phase serum was attempted basically by the method of Hokama et al., using L-α-lecithin that contained choline phosphate. Approximately 1 mg of CRP was purified as a CRP monocomponent from 40 ml of serum.3. Verification of purified CRP Purified CRP by the above-described 2 methods were both confirmed by immunoelectrophoresis and disc electrophoresis to be the monocomponents having the same mobility and electrophoretic pattern.4. Preparation of specific antiserum to CRP By immunization of rabbits with these purified CRP as an antigen, specific antisera that reacted only with these CRP from acute phase serum were obtained.III. Antigenicity of CRP purified by chromatography and L-α-lecithin The antigenicity and antibody activity were examined by the Ouchterlony's test between the CRP purified by the above 2 methods and the antisera prepared by immunization with these CRP as an antigen. The test identified that these CRP and antisera were exactly the identical antigens (CRP) and antibodies.IV. Physicochemical properties of canine CRP The physicochemical properties of canine CRP were examined to compare the peculiar properties of canine CRP with the properties of human CRP.1. Molecular weight In Sephacryl S-300 gel filtration of fresh acute phase serum, CRP was eluted in the latter half of the 3rd peak as a substance containing IgG as a main component. The molecular weight of canine CRP was, therefore, estimated to range from 120,000 to 180,000.(i) Measurement of the molecular weight by gel filtration The molecular weight of purified CRP was 157,000, as measured by Sephacryl S-300 gel filtration.(ii) Measurement of the molecular weight by SDS-PAG electrophoresis The molecular weight of canine CRP was measured by SDS-PAG electrophoresis using the same CRP as used for gel filtration. The electrophoretic pattern showed 2 bands consisting of a fast moving component and a slow moving component. The molecular weights were 70,000 for the former and 85,000 for the latter, amounting in total to 155,000. This molecular weight almost corresponded to the value (157,000) obtained by gel filtration. In this measurement, pretreatment of the sample with a reducer seems to have separated CRP into 2 peptides due to break-down of the S-S binding and resulted in the appearance of CRP in 2 bands. These measurement results indicate that the molecular weight of canine CRP may be estimated to be 155,000 - 157,000, slightly larger than that of human CRP.2. Mobility Immunoelectrophoresis revealed a formation of precipitin line at slow γ region. This mobility and pattern corresponded to those of human γ-type CRP.3. Isoelectric point The isoelectric point of canine CRP as measured by isoelectric focusing in thin layer PAG was 4.75, which was close to that of human CRP (4.82).4. Thermal resistance The antigenicity of canine CRP was completely lost by heating for 15 minutes at 70°C. Canine CRP was a protein slightly more thermolabile than human CRP (70°C, 30 min).5. Comparison of antigenicity between canine and human CRP In the Ouchterlony's test, anti-human CRP serum (commercial) reacted slightly with canine CRP. However, anti-canine CRP serum showed no reactivity to human CRP. This finding suggested the presence of a determinant having the partly common antigenicity in canine and human CRP. It was presumed that human CRP was structurally more recognizable in immunized animals than canine CRP.6. Reactivity of CRP to choline phosphate As earlier described, canine CRP was purified using L-α-lecithin that contained choline phosphate. This suggested that canine CRP also possesses the reactivity to choline phosphate as does human CRP. Therefore, canine CRP is presumed to have reactivity to choline phosphate of pneumococcal C-polysaccharides.V. Serum CRP concentration in normal dogs The serum CRP concentration was determined by enzyme immunoassay (EIA) using 20 serum samples obtained from clinically healthy 1- to 3-year old Beagle dogs (10 males and 10 females). The CRP concentration ranged from 0.198 to 0.826 μg/ml (198 - 826 ng/ml) for the average of 0.486 ± 0.170 μg/ml (486±170 ng/ml). The CRP concentration in normal humans is reported to range from 0.068 to 8.200 μg/ml (68 - 8,200 ng/ml) for the average of 0.580 ± 1.340 μg/ml (580 ± 1,340 ng/ml). The CRP concentration in normal dogs was thus approximately close to that in normal humans.VI. Postsurgical variation of serum CRP concentration Using 4 female 3-year-old normal Beagle dogs, the surgery-induced variation of serum CRP concentration was examined by single radial immunodiffusion (SRID). Two dogs each were used for gastrotomy and oophorohysterectomy. CRP was not detected preoperatively in all the dogs. However, at 6 hours postoperatively, serum CRP was detected in all of them. In 2 gastrotomized dogs, the CRP concentration rose to the maximum of 305 and 245 μg/ml on the following day of the operation, which decreased to 106 and 74 μg/ml on the 7th postoperative day. On the 10th day postoperatively, it was further reduced to 61 and 48 μg/ml respectively, a decrease to approximately 1/5 of the peak values. On the 20th and 15th postoperative days, CRP could no longer be detected as it could not preoperatively. In 2 oophorohysterctomized dogs, the CRP concentration rose to the maximum of 221 and 260 μg/ml on the following day of the operation. In the former, it steadily decreased to 60 μg/ml on the 7th postoperative day and to 25 μg/ml. on the 10th day, and finally disappeared on the 12th day. In the latter, it began to gradually decrease from the 2nd postoperative day and fell to 105 μg/ml on the 8th day when the suture was extracted. It was, however, followed by a rapid reincrease, reaching 208 μg/ml on the 10th day. This dog was treated with an antibiotic due to mild suppuration of the abdominal wound that occurred at the time of suture extraction. In response to this treatment, the CRP concentration redecreased sharply and disappeared on the 20th postoperative day.VII. Simple method for detection of CRP by reversed passive latex agglutination test Optimum conditions for antibody sensitization in a latex have not yet been established. The author tested various conditions and obtained the following sensitizing condition.1. Antibody sensitization condition IgG antibody isolated from-anti-canine CRP serum by protein A-Sepharose CL 4B was adsorbed onto a soap-free polystyrene latex of the particle size 0.12μ (latex) and used as an antibody sensitization latex. On comparing various conditions, the latex concentration of 2%, sensitization temperature of 37°C, sensitization time of 3 hours and antibody of 30 μg/mg latex were found to be the optimum sensitization condition for the antibody used in the experiment.2. Treatment of sensitization latex for obtaining distinctive agglutination The sensitization latex with unadsorbed binding sites blocked by BSA was washed by centrifugation at 15,000 rpm for 15 minutes in 0.01 M glycine buffer (pH 7.3) of the specific gravity 1.040. By precipitation, the sensitization latex that showed distinctive agglutination was obtained. By this centrifugation process, only the antibody-rich, low surface-charge sensitization latex could be separated. The use of this latex seemed to have permitted very distinct agglutination.3. Serum CRP concentration and reversed passive latex agglutination test Using the serum from the dogs surgically treated, the relation between the serum CRP concentration and agglutination of the antibody sensitization latex was examined. Agglutination was defined to be ++++ for the serum CRP concentration of 149 - 305 μg/ml, +++ for 91 - 137 μg/ml, ++ for 38 - 95 μg/ml, + for 5 - 39 μg/ml and - for below 5 μg/ml. The CRP concentration and the intensity of agglutination were consistently and definitely correlated, with the exception of one ++ case despite the + serum concentration of CRP.VIII. Conclusion The physicochemical properties and some of the biological properties of CRP isolated and purified from canine serum were studied. A simple method for detection of canine CRP was also studied. Following are the results obtained. 1. CRP was isolated and purified from canine acute phase serum by either a combination of ion exchange chromatography and block electrophoresis or the procedure using L-α-lecithin. Antiserum specific to canine CRP was also prepared by immunization in rabbits.2. The molecular weight of canine CRP was 157,000 by column gel filtration. SDS-PAG electrophoresis produced 2 component bands having the molecular weights of 85,000 and 70,000 that amounted in total to 155,000. The molecular weight of canine CRP was thus estimated to range from 155,000 to 170,000.3. It was suggested that a determinant having the common antigenicity is present in human and canine CRP. 4. Canine CRP was a thermolabile protein that completely loses the antigenicity by heating for 15 minutes at 70°C. 5. The isoelectric point of canine CRP was 4.75. By immunoelectrophoresis, it was a protein having slow r mobility. 6. Canine CRP also reacted with choline phosphate. 7. The serum CRP conentration in 20 normal dogs ranged from 0.198 to 0.826 μg/ml (0.486 ± 0.170 µg/ml) 8. The serum CRP concentration rapidly increased after experimental surgical treatment but disappeared on recovery. In an animal that developed postoperative suppuration, the CRP concentration rapidly reincreased. This phenomenon precisely coincided with the postoperative behavior of human CRP. 9. The intensity of reversed passive latex agglutination varied in parallel with the serum CRP concentration. Reversed passive latex agglutination test was a simple and sensitive method for determination of CRP.

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  • NII論文ID(NAID)
    500000036323
  • NII著者ID(NRID)
    • 8000000036385
  • 本文言語コード
    • jpn
  • NDL書誌ID
    • 000000200637
  • データ提供元
    • 機関リポジトリ
    • NDL-OPAC
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