年少児における気道過敏性の検討

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著者

    • 足立, 雄一 アダチ, ユウイチ

書誌事項

タイトル

年少児における気道過敏性の検討

著者名

足立, 雄一

著者別名

アダチ, ユウイチ

学位授与大学

富山医科薬科大学

取得学位

医学博士

学位授与番号

乙第99号

学位授与年月日

1989-09-16

注記・抄録

博士論文

<Part. 1>3歳以下の乳幼児の気道過敏性(以下過敏性)を経皮的酸素分圧値を指標とし,ヒスタミ閾値をもって測定し,その臨床的意義を検討した.対象は延べ164名(実数128名),気管支喘息(疑い例10名を含む)98名,アトピ一性皮膚炎37名,アレルギ一性鼻炎3名,呼吸器感染症罹患後10名,慢性咳嗽8名,対照8名,喘息(p<0.001),皮膚炎(p<0.01),鼻炎群(p<0.05)では,対照に比して有意に過敏性が亢進していた.喘息群で,過敏性が正常域にあった者は98名中35名で,そのうち喘息疑い例8名,喘息疑いより鳴息移行後に過敏性が元進した例2名,観察中1回以上過敏性充進状態にあった例19名であった.皮膚炎群で,過敏性が充進していた者は37名中18名で,その内5名は喘息に移行し,6名は喘息の家族歴があった.呼吸器感染症罹患後,慢性咳嗽群にも過敏性が亢進している症例があった.以上より,3歳以下の乳幼児の過敏性の臨床的意味付けは可能であると思われるが,個人としては未だ固定化されておらず,経時的測定によって,より正確な判断が必要であると考えられた.<Part. 2>4-6歳の気管支端息児32名の気道過敏性を2-3年間経時的に測定し,その臨床的意義を検討した.観察開始時に重症度とヒスタミン闇値(RT-Hist)に有意な関係を認めず,観察終了時には歪症群は緩解・軽・中等症群に比し有意にRT-Histが低値であった.4-6歳では重症度とRT-Histに有意差は認めず,7-9歳では重症群は緩解・軽症群に,中等症群は緩解群に比してそれぞれRT-Histが有意に低値であった.重症度の推移と気道過敏性の変化の検討では,緩解群と軽快及び軽症不変群では一定の傾向は得られず,悪化及び中等症以上群では有意にRT-Histが低下した.緩解群と軽快及び軽症不変群を気道過敏性の変化により,RT-Hist 1250μg/ml以上の不変群,625μg/ml以下の不変群,改善群の3群に分けると,625μg/ml以下の不変群は他の2群に比して,有意に気管支哨患の家族歴を有するものが多かった.以上より,年少時の気道過敏性は未だ固定化されていないため経時的測定を行い,さらに先天・後天的要素を考慮に入れて臨床応用していくべきであると考えられた.

富山医科薬科大学・医学博士・乙第99号・足立雄一・1989/9/16

次の2編から成る アレルギー, 37(5) : 250-255, 37(7) : 404-410

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    500000076464
  • NII著者ID(NRID)
    • 8000000076667
  • DOI(NDL)
  • 本文言語コード
    • jpn
  • NDL書誌ID
    • 000000240778
  • データ提供元
    • 機関リポジトリ
    • NDL-OPAC
    • NDLデジタルコレクション
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