Long-EvansラットMyeloschisisモデルにおける神経上皮のOvergrowthとDNA合成 Overgrowth and DNA synthesis of neuroepithelium in embryonic stages of induced Long-Evans rat myeloschisis

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著者

    • 蝶野, 吉美 チョウノ, ヨシミ

書誌事項

タイトル

Long-EvansラットMyeloschisisモデルにおける神経上皮のOvergrowthとDNA合成

タイトル別名

Overgrowth and DNA synthesis of neuroepithelium in embryonic stages of induced Long-Evans rat myeloschisis

著者名

蝶野, 吉美

著者別名

チョウノ, ヨシミ

学位授与大学

北海道大学

取得学位

医学博士

学位授与番号

乙第4127号

学位授与年月日

1992-09-30

注記・抄録

博士論文

脊髄裂(以下 Myeloschisisとする)部分のovergrowth、すなわち神経上皮組織の体積の増大は、ヒトmyeloschisisにおいて報告されてきた。しかしovergrowthがいかにしておこるのか、また神経管閉鎖不全の原因か二次的な結果かは、議論のあるところである。著者は、妊娠10日のLong-Evansラットにethylene thiourea(ETU)を投与し、胎仔にmyeloschisisを誘発した。胎仔は妊娠14日と21日に、母胎にbromodeoxyuridine(BrdU)を投与した1時間後に、帝王切開にて採取された。胎仔はアルコール固定後、パラフィン包埋切片とされ、H-E染色ならびに、neurofilament(NFP)、glial fibrillary acidic protein(GFAP)およびBrdUにつき、ABC法により免疫組織学的に検索された。胎令14日の本モデルでは、外反翻転した神経上皮の外側部分は細胞数の減少、配列の乱れを示し、神経上皮下の中胚葉にロゼットの形成がみられた。胎令21日では、myeloschisis背外側部分に細胞壊死の所見がみられた。しかし、myeloschisisの腹側部分は、ほぼ正常の細胞構築を保ち、かつコントロール同様NFP、GFAPに陽性であった。本モデルのmyeloschisisの原因は、neuro-ectodermal junction部に限局した、ETUによる直接の細胞毒性が推定された。胎令14日の対照群では、神経管の基板には、ほとんどBrdU陽性細胞は認められなかった。これに比し、同胎令のmyeloschisisモデルでは、上衣下の胚芽層のほぼ全域の細胞に、一様なBrdUの取り込みがみられた。しかしmyeloschisis部分のovergrowthは、まだ認められなかった。胎令21日の本モデルでは、myeloschisis部分は明らかにovergrowthしていたが、BrdU陽性細胞は対照群と同様に小数であった。これらのことから、本モデルのmyeloschisis部分の細胞は、発生のより長期間にわたってDNA合成能を有し、胎令21日にみられたovergrowthは、神経管閉鎖不全の二次的な結果である可能性が示唆された。

31p.

Hokkaido University(北海道大学). 博士(医学)

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    500000091154
  • NII著者ID(NRID)
    • 8000000091377
  • DOI(NDL)
  • 本文言語コード
    • jpn
  • NDL書誌ID
    • 000000255468
  • データ提供元
    • 機関リポジトリ
    • NDL-OPAC
    • NDLデジタルコレクション
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