1998年から2000年度のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌およびペニシリン耐性肺炎球菌に関する近畿地区のアンケートによる疫学調査報告

• 砂田 淳子

  大阪大学医学部附属病院臨床検査部

• 浅利 誠志

  大阪大学医学部附属病院感染症対策部

書誌事項

タイトル別名

• Report of Questionnaire Survey for Methicillin-resistant <I>Staphylococcus aureus</I> and Penisillin-resistant <I>Streptococcus pneumoniae</I> between 1998 and 2000 in the Kinki District
• 1998ネン カラ 2000ネンド ノ メチシリン タイセイ オウショク ブドウ キュウキン オヨビ ペニシリン タイセイ ハイエン キュウキン ニ カンスル キンキ チク ノ アンケート ニ ヨル エキガク チョウサ ホウコク
• Report of Questionnaire Survey for Methicillin-resistant Staphylococcus aureus and Penisillin-resistant Streptococcus pneumoniae between 1998 and 2000 in the Kinki District

抄録

近畿感染症研究会は, 近畿地区において検出された黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus) 及び肺炎球菌 (Streptococcus pneumoniae) の1998年度から2000年度の検出率および薬剤耐性の実態と年次推移を知るためアンケートによる疫学調査の各年度毎の結果比較を行った. この3年間でのS. aureusまたはmethicillin-resistant S. aureus (MRSA) の検出株数はともに減少傾向が認められたが, その検出率 (MRSA S. aureusの検出株数) は3年間とも約60%と大きな変化は認められなかった.薬剤に対する耐性は, vancomycin (VCM), teicoplanin (TEIC) には認められなかったが, sulfamethoxazoletrimethoprim (ST) は0.1～0.7%, arbekacin (ABK) は1.9～3.1%の耐性が認められた. 一方, S. pneumoniaeまたはpenicillin-resistant S. pneumoniae (PRSP) の検出株数は年次により増減が認められたが, その検出率 (PRSP S.pneumoniaeの検出株数) は増加傾向が認められた. 薬剤に対する耐性は, VCMには認められなかったが, cefaclorなどのその他の薬剤に対して耐性化傾向が認められた.

収録刊行物

• 感染症学雑誌

  感染症学雑誌 77 (5), 331-339, 2003

  一般社団法人 日本感染症学会

キーワード

• MRSA
• penicillin-resistant <I>S. pneumoniae</I> (PRSP)

詳細情報

• CRID: 1390282680027841152
• NII論文ID: 130004331102
• NII論文ID: 50000854701
• NII書誌ID: AN00047715
• DOI: 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.77.331
• ISSN: 1884569X
• ISSN: 03875911
• NDL書誌ID: 6601967
• PubMed: 12806929
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6601967
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2003282909
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可