化学物質過敏症における心身医学的検討(パネルディスカッションII/アレルギー疾患と心身医学)

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Multiple Chemical Sensitivities from Psychosomatic Perspectives (Paneldiscussion II/Allergic Diseases and Psychosomatic Medicine)
  • 化学物質過敏症における心身医学的検討
  • カガク ブッシツ カビンショウ ニ オケル シンシン イガクテキ ケントウ

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抄録

化学物質過敏症(MCS)とは, Cullenによって提唱され, 化学物質の少量持続暴露か大量暴露を受けた後に, 多臓器にわたって臨床症状が発現する機序不明の病態とされている.本研究ではこのMCS概念に基づき, 心身医学的観点から比較検討(患者18名, 健常者35名)を行った.その結果, 発症および経過には心理社会的ストレスの関与が認められ, 過去1カ月間の飲酒・喫煙歴が少ないという生活習慣の特徴が認められた.発症後の状態として, 患者群は多くの身体症状と精神症状を自覚しており, 精神疾患の合併が83%で, 身体表現性障害・気分障害・不安障害が多く認められた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 42 (3), 205-216, 2002

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (28)*注記

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