耳下腺脂肪腫の1例

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  • A case of parotid lipoma

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抄録

耳下腺に発生した脂肪腫を経験した. 脂肪腫は, 成熟した脂肪組織の増殖から成る非上皮性の良性間葉系腫瘍である. 良性軟部組織腫瘍の中では, 最も発生頻度が高いが, 耳下腺に発生することは比較的稀である. 諸家の報告を参考にしても発生率は, 全耳下腺腫瘍中1%前後であるが, 当教室における過去12年間の耳下腺腫瘍112症例中, 脂肪腫は今回の症例が初めでであり発生率は0.9%であつた. 一般的に良性腫瘍であり経過は良好であるが, 過去に悪性変化した脂肪腫の報告もあるため慎重な経過観察が必要であると考えられた.

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