摂食時間帯変更によるマウスの肝グリコーゲン量及び膵消化酵素活性への影響

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  • Effects of the Change of Feeding Time Period on Liver Glycogen Content and Pancreatic Enzyme Activities in Mice

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抄録

摂食時間帯の変更による消化への影響を検討するために摂食量、肝グリコーゲン量、膵アミラーゼ活性、膵トリプシノーゲン活性、血漿アミラーゼ活性の変化をマウスを用いて分析した。<br>1) 摂食時間帯を(9:00~21:00)から(21:00~9:00)に変更しても、摂食量はほぼ4g/dayと変化を示さなかった。<br>2) 摂食時間帯後2日目の肝グリコーゲン量は0mg/g of liverから50~60mg/g of liverとすでにこの時点で増加を示し、その値は変更前の21:00の肝グリコーゲン量とほぼ同じであった。<br>3) 膵アミラーゼ活性と膵トリプシノーゲン活性は、摂食時間帯変更後4日目から6日目には有意の増加を示したが、その後減少した。しかし、これらの活性は2週間トレーニングしたマウス(B群)の膵アミラーゼ活性を除いては摂食時間帯変更後11日目でさえも対照群より高い値を示した。<br>4) 血漿アミラーゼ活性の増加が少し遅れて見られたことから、膵消化酵素活性の増加は酵素の分泌阻害によるものと考えられる。

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