エトレチナート長期内服に伴う骨,関節変化―16症例の検討―

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  • [Skeletal alterations associated with long-term etretinate therapy].

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抄録

エトレチナート長期内服加療を行なった16症例につき,骨,関節異常の有無を骨X線検査にて検索した.対象疾患の内訳は尋常性乾癬13例,膿胞性乾癬2例,掌蹠膿疱症1例で,性別は男性15例,女性1例,年齢は31歳から79歳(平均56歳),投与期間は9ヵ月から4年6ヵ月(平均2年6ヵ月)であり,総投与量は5.1gから36.4g(平均18.3g)であった.骨X線検査において,骨棘の形成や靱帯の石灰化等の過骨症変化及び長管骨の骨膜肥厚等の異常は同年齢の対照群に比してやや高率にみとめられた.これら異常を示した大部分の症例は自覚症状をみとめず,又,検査値においても異常をみとめなかった.従ってエトレチナート長期内服症例においては定期的に骨X線検査を施行する必要があると考えられた.

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