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抄録
1992~1993年の1年間に筑波大学附属病院皮膚科を受診した.18~39歳までのアトピー性皮膚炎初診患者58例について,眼科的検査・皮膚症状の評価・各種臨床検査を施行した.58例中アトピー性白内障を合併するものが9例(15.5%)あり,そのうち3例は網膜]R離も併発していた.アトピー性白内障は全身および顔面の皮膚病変が高度な症例・血清LDH値上昇が顕著な症例・吸入抗原を主体とした多数のアレルゲンに感作されている症例に,合併頻度が高かった.アトピー性白内障は若年者に視力障害を引き起こす可能性もあるので,中症および重症アトピー性皮膚炎患者の診療においては,自覚症状の有無にかかわらず眼科的検査を行うことが重要であると考えた.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 104 (11), 1361-, 1994
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680715936896
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- NII論文ID
- 130004680748
- 80007874334
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可