インターフェロンα-2bとリバビリンの併用療法中に発疹が出現した14例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Review of 14 Patients Who Developed Exanthema during the Course of Combination Therapy with Interferon α-2b and Ribavirin
  • インターフェロンa-2b ト リバビリン ノ ヘイヨウ リョウホウ チュウ ニ ハッシン ガ シュツゲン シタ 14レイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

平成13年12月からC型慢性肝炎に対する新しい治療法であるインターフェロンとリバビリンの併用療法が保険適応となり,当院内科では平成14年9月までに56例が投与を受けた.そのうち14例に副作用として発疹が生じた.14例の内訳は男13例,女1例.発疹は浮腫性紅斑が7例,点状紫斑が5例,扁平苔癬型が1例,乾癬型が1例であった.点状紫斑の病理組織像は,真皮乳頭層の浮腫,毛細血管の破綻と赤血球の漏出,血管周囲性のリンパ球浸潤が見られたが,血管炎は見られなかった.発疹の出現時期は治療開始1~90日目で様々であったが,半数は1週間以内に出現していた.乾癬型を除く全例で治療継続中に発疹は消退した.インターフェロン単独療法に比べ,リバビリンとの併用療法では,副作用としての発疹の発現頻度が高く,自験例では紫斑を呈する症例が他の報告例に比べ多かった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ