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Abstract
当科で肝細胞癌に対して外科的切除をおこなった症例のうち予後が明らかな113例を対象とし外科的切除の治療成績を報告する。肝切除症例全体での生存率は1, 3, 5, 10年生存率で,それぞれ85.7%, 80.3%, 55.7%, 8.5%であった。肝切除における切除断端においては原発性肝癌取扱い規約(第3版)の規約上の切除断端(TW)陰性を切除の原則としてきたが,切除例全体でみると5年生存率ではTW陰性では57.8%,TW陽性では53.0%で有意差はみられなかった。腫瘍径3 cm以下で,腫瘍個数が2個までのものが56例あるが,これら56例での術式で亜区域切除と部分切除を比較すると5年無再発生存率では,亜区域切除46.3%,部分切除37.6%で5年生存率では亜区域切除術65.5%で部分切除術61.0%でともに亜区域切除が5無再発生存率,5年生存率とも高い値を示したが,有意差はみられなかった。われわれの切除症例全体の累積生存率は全国集計と比し,ほぼ同等であり,肝切除術式による生存率の違いはみられなかった。また切除標本から切除断端から腫瘍までの距離の違いによる生存率の違いによる差はみられなかったことから,肝細胞癌の肝切除においては,残肝機能の保持と癌腫の残存を極力さけるべきであると考える。今後の課題として再発形式の詳細な検討と再発例に対する対策が必要と思われた。
Journal
- Kitasato medicine [List of Volumes]
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Kitasato medicine 32(5), 378-382, 2002-10-31 [Table of Contents]
Kitasato University