抄録
2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震津波による被害のスリランカ南部での調査を実施した. Hambantotaでは10.9mに達する津波痕跡高を記録した. 前面の海底は1/7の急勾配となっており, また, 岬および湾状の地形が津波エネルギーを集中させた結果である. Polhenaはサンゴ礁のリーフに囲まれた地形のため津波痕跡高は最大でも2.7m程度と小さく, 家屋は残存していたが, 多くの住民が浸水によって溺死した. こういった局所的な地形条件や土地利用の相違, あるいは住民の意識の違いによる津波被害の発現の相違について, 当事者に近い視点から考察を行い, 地域の実情に合った防災対策を進める上で有用な知見を得た.
収録刊行物
-
- 海岸工学論文集
-
海岸工学論文集 52 1401-1405, 2005
公益社団法人 土木学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204550047232
-
- NII論文ID
- 130003991623
- 80017533071
-
- ISSN
- 18848222
- 09167897
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可