財界ネットワークと日米外交

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財界ネットワークと日米外交

木村昌人著

山川出版社, 1997.4

タイトル読み

ザイカイ ネットワーク ト ニチベイ ガイコウ

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内容説明・目次

内容説明

アメリカとつきあうには、アメリカが意志決定を行なう前に自分の意見をどのように伝えておくことかが重要といわれる。そのためには外交のプロセスを大切にしなければならない。その際大きな力を発揮するのが、非公式に意見を伝えることのできる人的ネットワークである。アメリカの知的グループを説得するのに必要なものは相手とのあいだに個人的な信頼関係がはぐくまれていること、アメリカの強大さと脆弱さを熟知していること、意見が単に自分またはアメリカ側の利益になるだけでなく、より広い枠組み、つまり国際社会でも通用すること。さらにこれらの条件を整えるためには、長年に亘る他方面からの種々のレベルにまたがる人的ネットワークがアメリカとのあいだに形成されていることが必要となるのである。本書はこうした問題意識に基づき、1910年代から50年代半ばまでの日米外交をめぐる諸問題を考察している。財界ネットワークに大きな影響を与えた要因として本書では次の三点に注目する。一つは「革命」であり、もう一つは国際的な規模の組織や経済会議の出現である。三つ目は戦争、とくに第二次世界大戦(日米戦争)である。

目次

  • 1 問題意識と分析の視角
  • 2 日米経済関係の拡大
  • 3 国際経済体制への参加
  • 4新たな協調体制への模索
  • 5 戦後への道
  • 6 財界ネットワークの拡大と変容

「BOOKデータベース」 より

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