書誌事項

焔の文学 : 完本

モーリス・ブランショ著 ; 重信常喜, 橋口守人訳

紀伊國屋書店, 1997.6

新装復刊版

タイトル別名

La part du feu

タイトル読み

ホノオ ノ ブンガク : カンポン

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注記

原著 (Paris : Gallimard, 1949) の全訳

「焔の文学」(1958年刊) と「虚構の言語」(1969年刊) の合本

内容説明・目次

内容説明

不在を存在させなければならない言語の宿命、それに賭ける文学者の虚構への熱情、これらが無を有に、否定を肯定に変え、沈黙から言葉を、死から生を生む。またそのためにこそ、肯定を否定に、言葉を沈黙に、生を死に変えなければならない。ブランショによれば、こうした意識こそ作家の意識であって、その中で非現実的なものが現実になり文学作品が生まれるのである。同時にまた、こうした作家の意識を人間の存在意識にまで押し進め、そこで人間の不条理を追求している。作家の魂を文学の“焔”の中に見出そうとする、フランス批評の孤峰ブランショの珠玉の評論集。

目次

  • カフカ読本
  • カフカと文学
  • マラルメの神話
  • 文学における神秘
  • エイトレの矛盾
  • 虚構の言語
  • シュールレアリスムへの反省
  • ルネ・シャール
  • ヘルダーリンの「聖なる」言葉
  • ボードレールの敗北
  • ランボーの眠り
  • ロートレアモンからミレーへ
  • 翻訳とは…
  • サルトルの小説
  • マルローに関するノート
  • ジイド、及び経験の文学について
  • アドルフ、又は真実なる感情の不幸
  • 死後の目
  • パスカルの手
  • ヴァレリーとファウスト
  • ニーチェの方へ
  • 文学と死ぬ権利

「BOOKデータベース」 より

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