「病気」の誕生 : 近代医療の起源

書誌事項

「病気」の誕生 : 近代医療の起源

児玉善仁著

(平凡社選書, 177)

平凡社, 1998.5

タイトル読み

ビョウキ ノ タンジョウ : キンダイ イリョウ ノ キゲン

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内容説明・目次

内容説明

中世イタリアの医療と患者の関係は「治療契約」に規定され、しかも医師には治癒させることが義務づけられていた。もともと医師は卑賤な職業とみなされていた…。このように、現代の「常識」とはおよそ異なる医学・医療の実態はどのようなものだったのか。また中世の人々の「病気」や「医療」に対する観念はいかなるものだったか。大学に「医学部」が誕生して医学の専門化が起こり、やがて継続的な治療を施す「病院」が成立する過程を追いながら、近代的な医学・医療の起源を明らかにする。

目次

  • はじめに 病気のイメージ
  • 序章 「治療契約」の精神
  • 1章 世俗医師の誕生—慈善から職業へ
  • 2章 医療契約の社会的意義
  • 3章 病気の中世的イメージ
  • 4章 新しい「病気」の誕生—「医学部」と医学の成立
  • 5章 専門職としての内科医階層
  • 6章 新しいイメージの認定と統制—医師組合と「医学部」
  • 7章 新しいイメージの制度的構造化—近代的病院の成立
  • 終章 「病気」の成立と「診断報酬」

「BOOKデータベース」 より

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