ヘーゲル哲学への新視角
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ヘーゲル哲学への新視角
創文社, 1999.5
- タイトル読み
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ヘーゲル テツガク エノ シンシカク
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注記
加藤尚武先生還暦記念論文集
内容説明・目次
内容説明
「偉大な体系家ヘーゲル」のイメージが音を立てて崩れつつある。生前に刊行された書物はわずか四冊、しかし死後に弟子たちによって編集された全集は膨大なものとなった。編者たちは体系家ヘーゲルを実現するため、聴講生による聴講録や遺稿を駆使して工夫を凝らした結果、多くの改竄を生み出した。ヘーゲル解釈はこれら古いテクストに依拠してきたが、本書は新しい全集版と講義録の刊行を踏まえて、同時代との対決による影響作用史のなかでヘーゲル哲学の形成史をたどり、体系の完成よりは新たな経験的素材の導入や時代との対応を重視して死の直前まで独創的な発想を生み続けて格闘した、思想家ヘーゲルの生きた真実に迫る。付録の講義一覧は講義録が重視される中で貴重な資料となろう。
目次
- 第1部 ヘーゲル哲学体系の成立(イェーナ論理学における関係と様相;イェーナ「自然哲学」構想の成立—ヘーゲルとシェリングの哲学体系の差異;精神哲学の成立—イェーナ体系構想における「無限性」概念の意義;意識と学—ニュルンベルク時代における後期ヘーゲルの「学の体系」構想の形成)
- 第2部 体系の彫琢(ヘーゲル論理学の形成と変容;体系期ヘーゲルにおける自然把握と自然哲学の基礎付け—講義筆記録をとおして;憲法闘争と『法(権利)の哲学』の成立—ハイデルベルクからベルリンへ;芸術は終焉するか?—1820・21年の美学講義を検証する ほか)
「BOOKデータベース」 より