古文書返却の旅 : 戦後史学史の一齣
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古文書返却の旅 : 戦後史学史の一齣
(中公新書, 1503)
中央公論新社, 1999.10
- タイトル読み
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コモンジョ ヘンキャク ノ タビ : センゴ シガクシ ノ ヒトコマ
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内容説明・目次
内容説明
日本には現在もなお、無尽蔵と言える古文書が未発見・未調査のまま眠っている。戦後の混乱期に、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画があった。全国から大量の文書が借用されたものの、しかし、事業は打ち切りとなってしまう。後始末を託された著者は、40年の歳月をかけ、調査・返却を果たすが、その過程で、自らの民衆観・歴史観に大きな変更を迫られる。戦後歴史学を牽引した泰斗による史学史の貴重な一齣。
目次
- 第1章 挫折した壮大な夢
- 第2章 朝鮮半島の近さと遠さ—対馬
- 第3章 海夫と湖の世界—霞ヶ浦・北浦
- 第4章 海の領主—二神家と二神島
- 第5章 奥能登と時国家の調査
- 第6章 奥能登と時国家から学び得たこと
- 第7章 阪神大震災で消えた小山家文書—紀州
- 第8章 陸前への旅—気仙沼・唐桑
- 第9章 阿部善雄氏の足跡
- 第10章 佐渡と若狭の海村文書
- 第11章 禍が転じて福に—備中真鍋島
- 第12章 返却の旅の終わり—出雲・徳島・中央水産研究所
「BOOKデータベース」 より