黙殺 : ポツダム宣言の真実と日本の運命

書誌事項

黙殺 : ポツダム宣言の真実と日本の運命

仲晃著

(NHKブックス, 891-892)

日本放送出版協会, 2000.7

タイトル読み

モクサツ : ポツダム センゲン ノ シンジツ ト ニホン ノ ウンメイ

大学図書館所蔵 件 / 232

注記

主用参考文献:下: p331-334

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784140018910

内容説明

「黙殺」がはたして悲劇の始まりだったのか。無条件降伏を要求するポツダム宣言の最後通告に、時の首相、鈴木貫太郎が黙殺言明を行った。この言明が原爆投下、ソ連参戦の悲劇を招いた。トルーマン大統領の原爆投下は百万人の戦闘犠牲者を未然に防ぐための決断であった。—戦後定着した「黙殺」神話や「百万人」伝説を、解禁された米国の公文書等を渉猟して見直し、原爆使用に固執した米国の真の意図を、米ソ角逐のポツダムに探る。

目次

  • 第1章 「黙殺」(一)—悔いを千載に残した老宰相
  • 第2章 ケイト教授からの質問状
  • 第3章 「百万人伝説」が生まれるまで
  • 第4章 ポツダムの暑い夏
  • 第5章 “偶然大統領”トルーマンの苦悩
  • 第6章 導火線を抜かれたポツダム宣言
巻冊次

下 ISBN 9784140018927

内容説明

書き替えられたポツダム宣言。その発表の直前になって天皇制維持条項や参加国としてのソ連の名が米国によって外された。結果として遅れた可能性のある太平洋戦争の終結。原爆使用によって一人勝ちし、戦後処理に主導権確保をねらう米国。その米国によって外されたソ連は、対日停戦を引き延ばしてヤルタの約束の保証をめざし、シベリア等でさらなる日本人の悲劇を生んだ。太平洋戦争の“終わらせ方”を問う画期的な終戦史。

目次

  • 第7章 重慶への至急電報(原爆投下と、“分別をつくした熟慮”;材料与えずに原爆使用論議をさせる;原爆投下とモラル・ハザード ほか)
  • 第8章 「黙殺」(二)—半世紀後の鎮魂歌(黙っているのが賢明、と外務次官;軍部の威圧で世論を封じ込め;カンカンになった東郷外相 ほか)
  • 第9章 大統領命令が見当たらない原爆投下(当たり散らすチャーチル;“ビッグ2・5”のポツダム会談に;ポ宣言から原爆までの“間合い” ほか)
  • 第10章 アメリカの終戦、日本の終戦(原爆論議は“タブー”の白亜館;記者クラブに“原爆カクテル”;せっかちすぎた、とマーシャル将軍 ほか)

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ