ゴシップと醜聞 : 三面記事の研究

書誌事項

ゴシップと醜聞 : 三面記事の研究

玉木明著

(新書y, 026)

洋泉社, 2001.3

タイトル読み

ゴシップ ト シュウブン : サンメン キジ ノ ケンキュウ

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内容説明・目次

内容説明

三面記事を論ぜずしてジャーナリズムは語れない!もともと三面記事は、ジャーナリズムのなかでも、“人が人を裁く”という人間社会の暗部にもっともかかわりの深い分野である。だれもが反対できない「万人に属する善」をタテに断罪するスキャンダル報道、断罪報道はなぜ過激になるのか—ジャーナリズムのルーツとしての犯罪報道に焦点を当て、歴史的経過とともにゴシップ・スキャンダル、ナショナリズム報道をトレースし、“人間のまなざし”をもった新しいジャーナリズムへの道を模索する試み。

目次

  • 序章 三面記事が喚起する“おぞましさ・憎悪”の感情(「人殺し!」「人でなし!」と叫ぶヤジ馬の罵声;“人が人を裁く”ことは正当化できない ほか)
  • 第1章 犯罪報道が近代ジャーナリズムをつくった(公開処刑の廃止と三面記事の誕生;公開処刑の廃止はジャーナリズムとどこでむすびつくのか ほか)
  • 第2章 “面白さ”のラジカリズム(市民・国民なくして新聞は成立せず;日本の新聞は庶民の国民化、臣民化にどう利用されたか ほか)
  • 第3章 スキャンダル報道が国民意識を形成した(“面白い話”とスキャンダルを分かつもの;「社会の制裁を喚起さん」—黒岩涙香の暴露・告発キャンペーン ほか)
  • 第4章 “中立公平・客観報道”が戦後ジャーナリズムの暴走を生んだ(明治以来の近代からの脱却という課題;“私”の領分にジャーナリズムはどう対応したか ほか)

「BOOKデータベース」 より

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