書誌事項

世間学への招待

阿部謹也編著

(青弓社ライブラリー, 22)

青弓社, 2002.1

タイトル読み

セケンガク エノ ショウタイ

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文献: 章末

内容説明・目次

内容説明

「社会」との比較で、前近代的・非資本主義的・集団的・縁故的な人的ネットワークとされる「世間」。このネットワークは、日常生活に深く浸透している空気のような存在であるために、その実態の分析・解明は放置されてきた。しかし「世間の目」「世間体」という言葉に端的なように、われわれの生活・思想を規制するシステムとして、ときには差別的・暴力的に機能し、多くの弊害や軋轢を生みだしている。差別、経済構造、紛争解決の手段、日本語と美意識、日本の作家、対人恐怖、初誕生儀礼、異文化交流などの日常的・具体的な事例をキーワードに、その背後にある「世間」というシステムとわたしたちとの関係・構造を根底から捉え返す。

目次

  • 第1章 世間と差別
  • 第2章 「水」の構造—世間における紛争解決の手段
  • 第3章 いま、なぜ世間なのか—戦後日本における経済社会構造の変容から
  • 第4章 「中間的」共同幻想としての世間—わが国における対人恐怖の解明を通じて
  • 第5章 法学における社会と世間のあいだ—法世間学序説
  • 第6章 世間主義の思想—三重県下における初誕生儀礼をめぐって
  • 第7章 ネパールの山村における社会、世間生活—NGOの経験をとおして
  • 第8章 俳句とハイクと世間—西洋における俳句受容の一端から
  • 第9章 わが国における作家と世間—日本における生活と思想の問題性

「BOOKデータベース」 より

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