死闘天宝山 : 日中戦争深発掘
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死闘天宝山 : 日中戦争深発掘
叢文社, 2001.8
増補改訂版
- タイトル読み
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シトウ テンポウザン : ニッチュウ センソウ シンハックツ
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内容説明・目次
内容説明
昭和18年春、中国軍最強兵団と対峙する華中最前線の広島二三二連隊連隊長は、功にはやり、煙い二人の大隊長の留守に、部下の必死の諫言を怒鳴りつけ七百の将兵を率い、師団本部に連絡もなく、未知の敵地に侵入する。敵の誘いに乗ってはなりません、の再三再四の諫言も耳に入れず、遂にすり鉢状の谷底に達したとき、周辺の山上から中国軍最精鋭が猛然と姿を現す。激突18時間、六割の将兵が戦死傷—。日中戦争三大悲劇戦の一つである。救援の山口二三三連隊の奮戦で危うく全滅を免れたが、救援の真相はなぜか闇に—。軍は責任を究明せず、連隊長はなんと栄転する。悲劇の日から60年。日本人として初めて現地を訪れた遺族の行年夫妻は問う。なんのための死だったのか?なんのためにこんな奥地まで?国家・軍隊・リーダーという名の愚者を比類なき精密度で分析活写した不朽の名作。奇蹟の生還者が涙を持って次代に遺す平和の礎。
目次
- 1章 天宝山東方での惨憺たる敗北
- 2章 九死に一生を得て
- 3章 惨憺たる敗北はこうして始まった
- 4章 仕掛けられた罠にはまる
- 5章 砲と通信は置き去りにされる
- 6章 辛うじて包囲網を支えきる
- 7章 救援隊と周辺友軍の動向
- 8章 天宝山始末記
- 9章 煮え湯を飲まされた伊藤中尉
- 10章 四川作戦の概要
「BOOKデータベース」 より